
【2023最新】基本プレイ無料で今すぐ遊べるSteamのおすすめゲーム8選!

PCゲームのポータルサイト「Steam」には、基本プレイ無料で気軽にプレイできるゲームも無数に存在している。今回の特集では、そんな基本プレイ無料ゲームの最新タイトルを8つご紹介しているので、ゲーム選びの参考にしてほしい。多彩なジャンルの作品が揃っているので、好きなゲームが見つかるはずだ。
なお、記事後半では、基本プレイ無料のゲームタイトルに付いてくるシステム「課金要素」について取り上げている。課金を行うユーザーと、課金要素を実装したゲームを開発したいスタジオや開発者・運営者に向けた注意点を列挙しているので、健全な課金要素とは何かを考えている人は、こちらも併せて参照してほしい。
基本プレイ無料で今すぐ遊べるSteamのおすすめゲーム8選
1.『Retail Royale』
2023/5/7から正式配信されているDarxDevの基本プレイ無料PCゲームで、日用品を販売する大型のホームセンターを舞台に、最大16名のプレイヤーが「バトルロイヤル」マッチで対戦できるおすすめの新作。一般的なバトロワ作品とは全く異なる世界観とシステムを持つ必見のアクションFPSタイトルだぞ。
ゲームの舞台となるのは、架空のホームセンター「IDEA」。日本でも人気の某海外ストアのようなネーミングを持つ家具店の店内が戦場となり、プレイヤーは店内にある様々なオブジェクトを有効活用しながらデスマッチ形式でバトルを進めていく。銃器ではなくタッカーやハンマー、のこぎりなどで戦う世界観が特徴だ。
▲店内にある全ての物が凶器となる。最後の一人を目指して戦おう。
マップはかなり広く、プレイ開始直後にはスタート地点を任意に選択できるようになっているので、ここだと思うポイントを選択してからプレイをスタートしよう。ファーストパーソンビューの視点が没入感の高いプレイを生み出し、オンラインPvPの世界を堪能できること請け合い。ド派手に戦いながら遊べる新作だ。
ゲームを開発したのはインディーゲームデベロッパーのDarxDev。2020年にアクションゲーム『Rollers』でSteamデビューを果たした新人で、本作は彼らにとって2作目となる。早期アクセス版としてSteamに登場後、約1年の開発期間を経て正式バージョンになった労作だ。日本語UIは非搭載だが、それなりに遊べるぞ。
店内にあるオブジェクトは相手に投げつけることが可能。さらに特定場所にあるワークベンチで資源をリサイクルしながら新たな武器を生みだすことも出来るため、プレイヤーの戦術次第ではかなり幅広いバトルスタイルが生まれるはず。ハイテンションかつハイスピードなバトロワの中で自分らしさを発揮してみよう。
2.『AmazeVR Megan Thee Stallion VR Concert』
2023/4/30から正式配信されているAmazeVRの基本プレイ無料VRゲームで、3度のグラミー賞受賞歴を持つアメリカの女性アーティスト「メーガン・ジー・スタリオン」のライブを仮想現実世界で体験できるタイトル。実写映像を間近に見ながら臨場感溢れるライブを楽しめる点が魅力で、メーガンファン必見の作品だ。
彼女ほどのビッグアーティストのコンサートを超至近距離で見ることは現実的に不可能で、そこに本作の存在価値がある。プレイヤーは目の前で歌い、踊っている彼女に声援を送りながら、仮想現実世界に出現した自分自身の手を用いてハンドスナップや様々なアクションを行えるため、音楽との一体感を存分に味わえるぞ。
▲VR専用の基本プレイ無料ゲーム。メーガンファンにはたまらない作品だ。
製品はSteam VRで動作するVRヘッドセットに対応し、さらに「Meta Quest 2」「Meta Quest Pro」「Pico4」でも動作可能。なお、グラフィックボードにはGTX 1060以上のモデルが必須で、AMDのグラフィックボードはサポート対象外(v9コーデックに対応していないため)になっている点には注意しておこう。
3.『Omega Strikers』
2022/9/17からSteamで正式配信されているOdyssey Interactiveの基本プレイ無料PCゲームで、オンラインで3vs3のチームバトルを体験できるおすすめの作品。近未来SF世界を舞台に多彩なキャラクターを操りながら「エアホッケー」風の新感覚競技へチャレンジできる必見のアクションゲームタイトルだ。
アニメ調の外見を持つ魅力的な登場キャラクター、電光石火のバトルを体験できるスピーディーな試合展開、課金ユーザーが有利になる「Pay To Win」要素の排除が大きな魅力で、カジュアルにオンラインPvPを体験できるアクションゲームを探している人、みんなと盛り上がれるゲームが好きな人におすすめだぞ。
▲エアホッケー風の新競技でゴールを目指していく新作アクションゲームタイトルだ。
各チームの目標は、「コア」と呼ばれるパックを相手ゴールへと蹴り込んでゴールを目指すこと。各キャラクターは通常攻撃以外に3種類のアビリティーを持っており、これらを駆使しながらハイスピードで展開する試合で多彩なゴールを目指せるようになっている。アクション要素満点のプレイが特徴のゲームだ。
1チーム3名のキャラクターが出場する本作では、2名のプレイヤーが攻撃役を、1名がゴールキーパー役を受け持つことになり、「コア」目掛けて突進しながら多彩なアビリティーを発揮するプレイが展開。操作性と戦略性が重要になってくるため、リプレイ性も抜群。競技性が高い点が魅力となっている。
インターフェースは標準で日本語をサポートしており、参入の敷居は低い。日本語翻訳の精度も高く、序盤には丁寧なチュートリアルセクションも展開するので、初見ユーザーでも安心してプレイできる点が特徴。カジュアルな操作体系とシンプルなルールが光る必見作で、高速試合展開の楽しさにハマること間違いなしだ。
4.『Combat Master: Season 1』
2023/4/21から正式配信されているAlfa Bravo Incの基本プレイ無料PCゲームで、ハイペースなミリタリー系アクションバトルを体験できるFPSゲーム作品。ローエンドなPCでもスピーディーな試合展開を体験できるように最適化されている点が魅力で、システム要件の最低動作環境も非常に低くなっている。
参入の敷居が低い作品でありながら、最新ゲームらしいキャラクターモーションをしっかり実装している点がポイントで、パルクール要素やスライド操作、よじ登りなどの移動要素で素早い移動を体験できるようになっている。またネットワーク技術に関してもAAAクラスの設備を持っているとのことで、非常に頼もしい。
▲ローエンドなPCでもオンラインPvPを楽しめるミリタリー系FPS。
課金を積み重ねたユーザーが有利になる「Pay To Win」要素を排除している本作では、課金アイテムが主に外見変更要素のみに設定されているため、安心して平等な条件下でのバトルを体験できる。ゲームを気に入った人は、コスメ系アイテムを購入して開発元に還元してあげると良いだろう。
ゲームを生み出したAlfa Bravo Incは、真のガンマニアが集まるコミュニティーで、プレイヤーが面白いと思う作品製作を目指したとのこと。エキサイティングなオンラインPvPを体験したい人には断然おすすめのアクションFPSタイトルで、参入の敷居が低いということもあり、現在多くのプレイヤーで賑わっているぞ。
ちなみに本作はスマホアプリ版も同時展開中のタイトルで、PC版とスマホ版の内容に差異はない。異なるOSのユーザーが一緒に遊べるクロスプラットフォームには対応しているが、スマホユーザーとPCユーザーが一緒に遊べるかについては説明されていないので注意。遊びやすいプラットフォームでプレイしよう。
5.『ラストクラウディア』
2023/4/20から正式配信されているアイディスの基本プレイ無料PCゲームで、2019年に誕生した同名スマホゲームアプリをPC向けに移植した作品。人と魔獣が暮らすファンタジー世界「グランゼリア」を舞台に冒険とバトルを繰り広げられるおすすめのオンラインロールプレイングゲームタイトルだ。
映画的演出で進行するストーリーとユニット収集要素、ドットキャラが3D空間を駆け回る大迫力のバトルが魅力の本作は、スマホ版の配信開始から1ヶ月弱で50万ダウンロードを達成したことでも有名。壮大なアドベンチャー要素を体験できるおすすめの作品で、ワクワクする冒険を楽しめる必見作だぞ。
▲大ヒットを記録したスマホ向けオンラインRPGがSteamでも配信を開始。
物語の舞台となるグランゼリアでは、主人公カイルとレイが多彩な仲間たちとの絆を深めながら成長していく王道のロールプレイングゲーム要素が展開。ストーリーパートで展開していくムービーシーンには映画的演出があり、プレイ中の没入感は非常に高い。ストーリー要素をしっかり持ったRPGが好きな人にもおすすめだ。
広大なワールドマップには様々な街やダンジョンが登場し、多彩なクエストにチャレンジできる点が特徴。キャラクターボイスは豪華声優陣が担当しており、スマホ版とPC版のクロスプレイにも対応しているため、利便性も高い。好きなキャラクターを思う存分育てられる育成システムも作品の大きな魅力だぞ。
6.『Picma - Picture Enigmas』
2023/4/17から「早期アクセス版」が配信されている Moonberry ArcadeのPCゲームで、マス目と数字のロジックを解読しながら、隠れている「絵」を完成させていく頭脳派パズルゲーム作品。5×5から50×50まで、幅広いマス目で出題されていく「お題」を解きながら、パズルを完成させていくことがプレイヤーの使命だ。
プレイヤーがレベルを編集できる機能も本作の魅力となっており、コミュニティーメンバーが作成した新作パズルなどに挑戦していけば、ほぼ無限大のプレイ要素が生まれる。ゲームの仕組みを理解したら自作のパズルを生み出し、自慢の作品をアップロードして世界のプレイヤーに挑戦してもらうのも面白いだろう。
▲数字の解読要素によって隠された絵を出現させていくおすすめのタイトル。
インターフェースは英語とフランス語の二択で、残念ながら日本語インターフェースは非搭載。早期アクセス期間は約半年を見ており、完成バージョンではさらにコンテンツ数が増えていく見通し。時間を忘れて没頭できるパズルゲームを探している人には断然おすすめのタイトルで、どっぷりとハマれるはずだ。
7.『Caliber』
2023/4/12から正式配信されている1С-777 Limitedの基本プレイ無料PCゲームで、特殊部隊に焦点を当てたチームベースのバトルが特徴のアクションFPS/TPS作品。オンラインPvPやPvE、PvPvEを楽しめる点が特徴で、リアルなグラフィックと面白さ満点のプレイ内容でユーザー評価も非常に高いタイトルだ。
ゲームには独自の能力を持つ60名以上のオペレーターが登場し、異なる特性を発揮しながら4名1チーム形式の戦いを楽しめるようになっている。アサルト、メディック、マークスマン、サポートに分類されるオペレーターの特徴と能力を理解し、チームとして機能するように行動していくプレイ要素が大切になるぞ。
▲オープンβテストを開催しながら作品の精度を上げていった新作アクションFPS/TPS。
開発元はロシアに本拠を構えているゲームスタジオ。昨今の世界情勢を鑑みると、このあたりが気になる人がいるかもしれない。ちなみに公式サイトを見る限り、本作を手掛けているデベロッパーの1C Game Studiosは一部の拠点をキプロスに置いて活動している。なお、政治的な声明に関しては一切発表されていない。
課金アイテムの値段は920円から3400円まで。日本語インターフェースは実装されておらず、ゲームシステムを理解しながらプレイを円滑に行うためには、サポートされている4ヶ国語のどれかが読めるだけの外国語読解力が要求される。インストールサイズは60GBと大きめなので、空き容量に注意しておこう。
8.『大航海時代 Origin』
2023/3/7から正式配信されているLINE GAMESの基本プレイ無料ゲームで、『大航海時代』シリーズ誕生30周年を記念した海洋冒険シミュレーションRPGタイトル。16世紀の世界を舞台に、航海・冒険・戦闘・交易などを体験できるやり込み要素満点のゲームシステムが魅力を放つシリーズファン必見作だ。
実際の地球を1/320スケールで再現したリアルオープンワールドマップと、プレイを盛り上げる豪華声優陣の参加も魅力となっており、開発に用いられた「Unreal Engine 4」が最新ゲームらしい高精細なグラフィック描画を実現。標準で日本語インターフェースと字幕・音声をフルサポートしている点も大きい。
▲名作シリーズの30周年を記念してスマホとPC向けにリリースされた新作。
ゲームはコーエーテクモゲームスと株式会社Motifの共同開発によって生まれ、30周年記念となる2020年のリリースを目指して開発が続けられてきたが、パンデミックの影響もあって作業が難航。紆余曲折を経ながらも2023年に正式配信の運びとなった。PCとスマホアプリの両方で展開している点が大きな特徴だ。
選択可能な5名の主人公キャラクターから1名を選んでプレイする仕組みで、それぞれの人物に対して異なるストーリー展開が待っている。16世紀に実在した衣装や艦船などもリアルに再現され、冒険とロマンに満ちていた輝かしい時代で思う存分冒険できる点がポイント。基本的なUIはスマホ版と共通しているぞ。
プレイ中耳にできるBGMの種類も104種類と膨大。人気作曲家の菅野よう子氏の楽曲も聴ける。スマホ版とPC版のユーザーがクロスプラットフォームプレイで一緒に遊べるようになっているので、利便性は高い。ファンにとっては待たされた記念作品だが、その価値はあるタイトルだ。
ユーザーと開発者が課金で失敗しないために
基本プレイ無料と書かれているゲームには、ゲーム内でアイテムなどを購入する「課金要素 (マイクロトランザクション)」が存在する。健全に機能している課金要素はユーザーにプレイの豊かさをもたらすが、収益を優先してゲームシステムを改悪しているゲーム作品も存在するため、課金を行う際には注意が必要だ。
課金システム自体は悪いことではなく、むしろ存在していないとゲームを継続運営することが難しくなるため、各企業やスタジオ(運営側)は、ユーザーにプレイを楽しんでもらえるような課金要素を作ることに余念がない。ユーザーがゲームに惚れ込み、気持ち良く課金する、というのが運営にとって最高のパターンだ。
ただし中には短期間で収益を上げることだけを目的として製品をリリースする運営者も少なくなく、この場合には製品自体のサービスが短命に終わる弊害もある。不当に高額な課金要素で収益を上げ、その後はサービスを終了して行方をくらますという手口だが、残念ながらこういった考えを持つ運営者が存在するのも事実だ。
ユーザーがこういった悪質な課金要素に巻き込まれないためには、公式サイトや会社の連絡先が不明瞭なゲーム作品に手を出さない姿勢が必須。ユーザー向けの窓口を設けていないゲームで課金を行い、万が一トラブルになった際に連絡しようと思っても、そもそも連絡先が存在していないという最悪の事態もあり得るので注意だ。
日本語で遊べるゲームだから安心、ということもなく、あからさまに不当な価格帯の課金システムで運営している企業やスタジオは、何も分からない初心者ユーザーを巧妙に誘導して高額な課金に導くことがあるため、プレイする際に「怪しい」と思ったらアンインストールするのも手。自分をしっかり守る心構えが必要だぞ。
ユーザーの競争心に訴えかける課金要素に注意
ゲームの世界には「Pay To Win」という言葉がある。これは主にPvPコンテンツを持つ作品で見受けられる課金ゲームの「負のスパイラル要素」で、「課金をしないとライバルに勝てない」という状態へプレイヤーを誘導していくやり口だ。ムキになって勝利を目指した挙げ句、思った以上の莫大な出費が発生することもある。
また、SSRなどのランクに分かれるキャラクターをガチャで引き当てることでプレイを有利に進められるゲームもあるが、かなりの金額を投入しないと該当するキャラクターを引き当てられないようにバランスが改悪されている作品もあるため、こういったゲームにも注意が必要。出費バランスが適正かどうか冷静に判断しよう。
これらの方式を持っているゲームをどうしてもプレイしたい場合には、予め自分で課金額の上限を設定するなどの対策を講じることが不可欠。「廃課金」という言葉を目にすることもあるかと思うが、ゲームに夢中になるあまり、日常生活に支障をきたす金額を投じて失うことは何としても避けなくてはならない。
課金が向いている人&向いていない人
経済的に自立しており、自分が稼いだお金で確固とした意思を持って自己管理しながら課金を行っている人は、何も非難されることはない。好きなことにお金を投じて、それが人生を楽しくしてくれるのであれば、これ以上ハッピーなことはないはずだ。例え該当するゲームが終了しても、良い思い出がしっかりと残る。
経済的に自立しておらず、親類のクレジットカードを勝手に登録して課金を行おうと考えている人は、今すぐその誤った考え方を捨てるべき。「これは自分のお金」と胸を張って言えるものを使う分には問題ないが、たとえ家族でも人のお金を勝手に使うのは許されないことで、発覚すると多くの人が不幸になってしまう。
課金が向いている人は自己管理できるユーザーで、課金が向いていない人はお金の管理がずさんな人。お金を支払って得られるものをきちんと理解することが大切で、判断が曖昧になっていくタイプの人に課金要素は向いていない。無論無課金で遊ぶことを信条としているのであれば、それも立派なプレイスタイルだ。
課金要素を実装したい開発者が気を付けるべき点
ゲームの開発者・運営者が気を付けるべき点は、不正手段で課金が行われないような対策を施すこと。Steamのシステムを利用する場合、詐欺取引を行う悪質プレイヤーはシステムが48時間以内にほぼ自動検知してくれる仕組みになっているが、購入アイテムを一定時間再取引できないようにするなどの自己防衛措置も必要になる。
Steamの開発者向けページでは「課金要素を、製品に不満を持つ顧客から収益を引き出すための手段としてではなく、製品の質を向上させ、顧客の満足度を高めるために使用する」ことが大切と述べられており、相互に相乗効果がある課金要素がベストだと力説している。開発者自身のモラルも問われてくるのが課金要素だ。
個人の価値観が異なっている以上、ここまでが正当な課金額で、これ以上は払いすぎ、といった線引きができない点が課金の難しい点で、適切なバランスを探ることは困難を極めるが、ゲームはユーザーに楽しんでもらうために存在しているものであり、この本質から逸脱しなければ、自ずと正解が見えてくるだろう。
課金システムには問題点や課題も多いが、ユーザーにとって販売アイテムが魅力的に映り、著しく不公平なゲームバランスを生み出さなければ、健全な要素として機能するはず。課金を実装する側も、課金要素を利用する側も、双方がモラルを心得て活動することが求められる。課金要素と上手く付き合っていこう。