「アラン・ウェイク(Alan Wake)」は、2012/02/17にSteamでリリースされた、TPS視点で行われる探索と戦闘がシームレスで切り替わるホラーアドベンチャーだ。
フィンランドのゲーム会社「Remedy Entertainment」が開発を行っている。
アラン(声:咲野俊介)が、休養先の田舎町「ブライトフォール」で姿を消した妻アリス(声:甲斐田裕子)を取り戻すため、探索を行っていく。王道的な展開のホラーサスペンスでありながら、銃を用いた戦闘で激しいアクションも楽しめる優れたゲーム性だ。
ホラーにつきものの背後から突然襲われるなど、ゲームをしながらいちいち体を震わせてしまう。背中越しの視点でこれなのだから、自分目線であるFPSだったら本当に恐怖のゲームになっていたに違いない。バイオハザードなどのホラー系の雰囲気とガンシューティングが好きな人におすすめのゲームだ!
濃厚なホラーティストのストーリー!
アラン・ウェイクの主人公であるアランはニューヨーク州に住んでおり、これまでの著作が全て爆発的な大ヒットを続けているベストセラー作家。しかし、ひどいスランプに襲われ、2年間も新作を出せずに悩んでいた。
そんな彼を全面的に支えてくれるのが妻であるアリス。彼女は個展を開けるほど有名なプロカメラマンでありながらも、アランの著作のデザインまで担当してくれるスーパーウーマンだ。
アランは今までに警察沙汰を何度も体験しているほど短気な性格で、誰にでもすぐに手を出してしまう。アリスにだって声を荒らげてしまうことも少なくない。本当はアリスのコトを何よりも大事に想っていながらも、スランプに陥って以来ひどい有り様だった。
荒れに荒れたアランをそれでも辛抱強く支えるアリスは、アランを元気づけるため、療養と気晴らしを兼ねたバカンスに誘う。深刻なスランプから抜け出すために、アランは妻と共に大西洋沿岸部ワシントン州にある田舎町「ブライトフォールズ」へいくことを決意する。
雄大な木々に囲まれた森林やのんびりと過ごせる美しい湖、目を和ませる圧倒的な景観に、アランは苦悩を和らげていく。しかし、そこには大きな罠が待っていた。アリスが何者かに攫われてしまったのだ。
アリスの捜索を行いながら、アランは気づかないうちにその街に巣食う闇の存在に利用されていくことになる。「何も知らなかった自分」が目覚めたとき、悪夢へと変わっていく。
まるで海外TVドラマのように重厚なストーリーと世界観。そして、幾重にも張り巡らされた展開が、アラン・ウェイクを盛り上げてくれる。エピソード単位で物語は進行していくだけでなく、映画の様な圧倒的なカメラワークと映像、さらには音響効果がプレイヤーを恐怖のどん底へと導くだろう。
ガンアクションゲームでありながら、ここまで物語にこだわったあまり類を見ない。かなり衝撃的なストーリーは必見だ。
高い評価を得ているゲーム!
本作は、アメリカのTIME誌による2010年ベスト・ゲームに選出されている。「たくさんのゲームタイトルが17歳以上レーティングに冠したが、アラン・ウェイクほど成熟したゲームはなかった」と関係者から高く評価された。
誰もが驚くストーリーの根底には、アメリカのホラー小説家であるスティーヴン・エドウィン・キングの影響が強い。彼、スティーヴンの作品は世界各国で翻訳されており、その人気は計り知れないほどだ。
本作のストーリーの随所で、スティーヴン・エドウィン・キング著作の影響が大きく反映されたところが出てくる。ゲーム内のセリフからも示唆する言葉が出てくるほどだ。
スティーヴンの作品をベースにしているのであれば、誰もが恐怖するホラーストーリーであるコトは間違いないだろう。
他にも、ゲーム全体の雰囲気は「ツイン・ピークス」や「LOST」など筆頭とした海外ドラマを参考にしたとアラン・ウェイクを開発したRemedy Entertainmentスタッフがコメントしている。
多くの名作をリスペクトしてアラン・ウェイクが生まれたのだ。
アラン・ウェイクの人気は高く、スピンオフ作品である「Alan Wake :American Nightmare」もXbox Live Arcade作品に2012年にリリースされた。後日譚が描かれているので、ゲーム本編をやったあと、ぜひこちらも体験して欲しい。素晴らしい作品になっている。
光の効果をうまく利用したガンシューティング!
本作はアランが訪れたブライトフォールでの、闇との戦いを描いたストーリー。ゲームの世界観やシステム、雰囲気などからもわかるように「光と闇の戦い」がコンセプトになっている。
戦闘では常に闇が発生するシステムで、その闇にどのように立ち向かっていくかが重要なポイントだ。アランは銃器の他に明るく光で照らすライトを持っている。ライトと言えば、普通は道を照らすために使うと思うだろう。
しかし、アラン・ウェイクではライトの光を当てることで敵が弱体化するなど、光と闇の戦いが、戦闘の随所にギミックとして詰め込まれている。まさに光はゲームを楽しむ上で欠かせないシステムに昇華されているのだ。
プレイヤーは肩越しの視線で主人公であるアランを操作して、「ブライトフォールズ」を捜査していく。敵と遭遇しても画面が切り替わることなく、シームレスに戦闘に発展する。逃げるのも戦うのもすぐに判断して決めなければならないのだ。
武器となるのが銃なのだが、アランはただの小説家なので、本格的な戦闘用の兵器は登場しない。せいぜい小口径のリボルバーや狩猟用のライフル、ショットガンといった手軽に手に入る銃ばかりだ。
戦争物のFPSが好きな人にはやや物足りないかも知れないが、キャラ設定上仕方ないことだろう。
小説家の設定は他の部分でもいかされており、体力面では一般男性よりもやや劣る傾向がある。
連続攻撃を食らうとすぐに倒れてしまうし、ダッシュしてもせいぜい短距離を走れる程度だ。血反吐を吐くような訓練をしている軍人ではないので、ダッシュし続けられないのは当然だろう。
回避するシステムは用意されているので、むやみにダッシュを使わずに避けながら隙をうかがった方がいい。そして、その際にもフラッシュライトなどが光が役に立つはずだ。効率よくアレンを動かして、ゲームを攻略していこう。
世界中で販売されている大人気作品!
本作はホラーアクションゲームとしてXbox 360用に登場した。それから、多くユーザーに愛される作品としてwindows版にも移植されている。
インターフェイスは日本語、英語、フランス語、イタリア語、中国語など実に11種類に及び対応しており、なおかつ7言語に関してはフルボイスの音声対応となっている。もちろん、日本語もフルボイス対応と完璧だ。
ストーリーもかなり奥深いものがあり、雰囲気のあるグラフィックと身を震わせるような効果音で、ホラーが好きな人は絶対に楽しめる名作だろう。
光を使った新しいガンシューティングは楽しさの宝庫になっていて、プレイヤーをずっと飽きさせない。物語を最後まで楽しみたい人におすすめのゲームだ!
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