『Atomic Heart』のタイトル画像

『Atomic Heart』は、2023/2/21からSteamで正式配信されているFocus Entertainmentと4Divinityの購入型PCゲームで、架空の1950年代に君臨するソ連を舞台に壮絶な戦いに挑むアクションRPGタイトル。

人間に忠実だったロボットが反乱を起こし、危険な実験の産物であるミュータントが襲いかかってくるレトロフューチャーなSF世界、ファーストパーソンビューで展開する暴力的なバトル、最新ゲームらしい高精細なグラフィックが大きな魅力で、最新PCパーツの性能を発揮できるアクションRPGを探している人におすすめの新作。

架空のソ連が舞台のアクションRPG

現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Atomic Heart』は、架空の科学が発展していった1950年代のソビエト連邦が舞台となるおすすめの新作。第二次世界大戦時にロボット工学などの最先端技術が開発され、圧倒的な科学力を誇っているソ連で、国民の生死を左右する事件が勃発するアクションRPGだ。

自立型ロボットの開発にも成功している本作のソ連では、日常生活までもが全自動化されており、人々は科学の最先端を謳歌していた。そんな中、突如人々を助ける目的で開発されたロボットたちが一斉に人間へ反旗を翻し、さらに秘密裏に行われていた科学実験の邪悪な産物であるミュータントも暴走を開始する。

架空のソ連が舞台の『Atomic Heart』▲科学技術と密接な繋がりを持っていた架空のソ連を悲劇が襲う。レトロフューチャーな世界観が光る。

『Fallout』シリーズで世界のプレイヤーを惹きつけたことで知られるレトロフューチャーな世界観とデザインが光る作品で、導入部で流れるイントロムービーやカットシーンなどでは、あり得ない発展を遂げていったソビエト連邦の輝かしい業績がリアルな3Dグラフィックと共に展開。見応え満点のシーンにも注目だ。

プレイヤーが操作するのは、ロボット反乱によって住民が殺戮されていくという異常事態の収拾を目指すため、国家から送り込まれた捜査官「P-3」。左手にAIの「チャー・ルズ」を実装する特殊なグローブを着用しており、SFの世界観満点の捜査を行いながら、問題の解決を目指す戦いに挑んでいくことになる。

標準で日本語インターフェースと字幕をサポート

ゲームの開発はMundfishが担当し、パブリッシングはFocus Entertainmentと4Divinityが手掛けている。なお、日本で展開するCS機版のパブリッシングはBeep Japanが担当しており、PS4、PS5版の発売予定日となる2023/4/13から日本語吹替音声がPC版を含む全プラットフォームで実装される見込みだ。

Steamでの販売価格は8800円。現段階では日本語UIと字幕が標準実装され、音声のみが外国語になる。ちなみにストアでは各種のダウンロードコンテンツを内包した『Atomic Heart - Gold Edition』と『Atomic Heart - Premium Edition』が、それぞれ13800円と15800円で併売中。好きなエディションでプレイしよう。

『Atomic Heart』の主人公▲事態の収拾を目指す主人公と左手に宿る相棒のチャー・ルズ。2名は会話しながら行動していく。

Steam版はValveの携帯ゲーム機「Steam Deck」とも互換性があり、家から外へゲームを持ち出してプレイすることも可能。なお、詳細については後述するが、リアリティー満点の最新ゲームグラフィックを用いた作品のため、PCへの要求スペックはやや高め。特に高解像度のディスプレイで遊ぶ際には注意しておこう。

解除できるSteam実績も合計で42種類存在し、実績ハンターを自負する人にもおすすめ。基本的に最新のPCパーツで構成されたゲーミングPCを持っている人に向けたタイトルと言えるが、高精細なグラフィックで再現されたソビエト連邦の描写は圧巻で、ゲーム表現技術の進歩を体感できる作品になっているぞ。

架空の1950年代に君臨するソ連を舞台に壮絶な戦いに挑むアクションRPG『Atomic Heart』は、現在Steamで好評配信中。ソロプレイ専用タイトルとなり、マルチプレイには非対応だが、値段以上の体験を味わえる必見作だ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】架空のソ連で戦う新作ARPG!

ゲームシステム

『Atomic Heart』のプレイ画面は、没入感を高めるファーストパーソンビューを採用。プレイヤーは主人公「P-3」の視点でゲーム世界を歩き回り、ロボット反乱の背後にある事件の真相を追っていくことになる。日本版でCERO「Z」指定となる描写が特徴で、人体切断シーンなどの過激なシーンもたっぷりと登場するぞ。

ソロ向けアクションRPGである本作の特徴は「ストーリー主導」のゲームプレイ。オープンワールドを好き勝手に歩き回っていく作風ではなく、限られたエリア内でミッションの達成を目指すプレイスタイルになる。レトロフューチャーなSF世界が高度なグラフィックによってリアリティー満点に再現されている点がポイントだ。

『Atomic Heart』のプレイ視点▲左腕から発動できる特殊能力と多彩な武器で戦いを進めていくスタイル。痛快なバトルが展開するぞ。

主人公「P-3」の相棒として活躍してくれる「チャー・ルズ」は多機能型のAIで、プレイ中マップ内に仕掛けられた謎を解くために重宝する。敵は人間よりも遥かに高い身体能力を持つロボット軍団なので、接近戦でも俊敏な動きを発揮。また形状や用途の異なるロボットも次々と登場し、トリッキーな攻撃を仕掛けてくるぞ。

世界観的には『Fallout』シリーズを代表とするディストピアなSFアクションRPGを踏襲し、その中に映画『ブレードランナー』の要素も入り込んでいる印象。登場するロボット軍団の多彩な攻撃スタイルが魅力的で、主人公が成長していない序盤ではかなりの苦戦を強いられることもある。スリリングなバトルは必見だ。

強化システムでバトルスタイルを進化させることが可能

圧倒的な個体の強さを誇るロボット軍団やミュータントたちに対処していくためには、主人公「P-3」と「チャー・ルズ」をアップグレードしていく要素が不可欠。プレイ中にアクセスできる自販機型の装置「ノラ」を使って、スキル獲得や武器・装備品の強化を行っていこう。RPGらしい成長要素もある新作だ。

『Atomic Heart』の強化システム▲強化システムの専用画面。スキルに関しては効果をアニメ調の動画で確認できる。

マップ内で素材を集めつつ、主人公とチャー・ルズのアップグレードを行い、さらに厳しさを増していくバトルに立ち向かっていく点が本作のプレイスタイルで、過激さを増す暴力描写のエスカレート具合にも良い意味で「バカバカしさ」があるので、これらのテイストが好きな人にはたまらない作品と言えるだろう。

なお、ゲームではプレイ中にアクション要素を求められる場面も数多く出てくるため、一部がサポートされている汎用コントローラーを用いて遊ぶと便利。直感的な入力体系で楽にプレイを進められるため、慎重な操作を要求されるアクションシーンでのストレスも軽減されるはずだ。SF映画を見ているような体験を遊び尽くそう。

PCバージョンは無規制の描写で楽しめる

気になる日本版「Z」指定での規制については、PC版は原作と同じ無規制で、CS機版は一部の描写に対して規制が入っている。ゲーム世界をオリジナルな状態で体験したい場合にはPC版一択となるが、CS機版の規制自体もそれほど厳しくない(人体の切断面が加工されている程度)ため、多くの人にとって許容範囲だ。

PC版は無規制の『Atomic Heart』▲プレイが進んでいくと、邪悪な実験の産物であるミュータントたちも登場してくる。

「Unreal Engine 4」を用いて開発された本作は、最新ゲームらしい高精細な3Dグラフィックで「やり過ぎ」なレトロフューチャー世界の戦いを大いに堪能できるおすすめの新作。過激描写のオンパレードが心地良く、日本でのZ指定対象年齢となる18歳以上のゲーマーは、本作が持つ世界観を大いに楽しめるはずだ。

その一方で正式配信間もない作品にありがちなバグや不具合なども散見されるが、これについては開発元のMundfishが急ピッチでアップデート修正を行っており、時間の経過と共にプレイも安定してくるはず。最新情報はゲーム内の情報セクションおよび公式Twitterアカウントで公表しているので、チェックしておこう。

【おすすめポイント】過激なSF世界のバトルが楽しい!

システム要件

『Atomic Heart』のシステム要件は中程度以上。推奨要件で提示されているグラフィックボードは8GBのVRAMを実装する「RTX 2070」および「RX 6700 XT」となるため、現行のミドルスペックなゲーミングPCが安全圏。グラフィック設定を妥協すればローエンドでも動くが、それでは本作のすべてを体感できない。

CPUの推奨モデルは「i7-7700K」で、メインメモリの推奨搭載量は16GB。このレベルをクリアできる人は多いはずで、どちらかと言えばグラフィックボードへの負担が大きい作品と言えるかも知れない。OSに関してはWindows 10以上が必須となるので、OSのバージョンをアップグレードしていない人は注意だ。

ミドルスペックPC推奨の『Atomic Heart』▲4K解像度のディスプレイで60fpsを確保するためには、現行のハイエンドなゲーミングPCが必須となる。

公式Twitterアカウントで発表された本作の最高セッティングでは、CPUに「i7-8700K」、グラフィックボードに「RTX 3080」もしくは「RX 6800 XT」が必須となり、ハイエンドなゲーミングPCが無いと厳しい。なお、インストールサイズは90GBと重量級になっているので、ストレージの空き容量にも注意だ。

架空の1950年代に君臨するソ連を舞台に壮絶な戦いに挑むアクションRPG『Atomic Heart』は、現在Steamで好評配信中。ソロプレイ専用タイトルとなるが、最新ゲーミングPCの性能を遺憾なく発揮できる必見作だ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】ミドルスペックPC推奨!

Atomic Heartスペック/動作環境

動作環境 必須環境 推奨環境
対応OS Windows 10(64bit) Windows 10(64bit)
CPU Intel Core i5-4460 / AMD Ryzen 5 1600 Intel Core i7-8700K / AMD Ryzen 5 3600X
メモリー 8GB RAM 16GB RAM
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 960 / AMD Radeon R9 380 NVIDIA GeForce GTX 1080 / AMD Radeon RX Vega 64
VRAM 2GB 8GB
HDD空き容量 50GB 50GB
DirectX DirectX 12 DirectX 12
備考

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