「オリとくらやみの森」は、日本マイクロソフトが開発した横スクロールタイプのアクションアドベンチャーゲームだ!
PC版は2015年3月11日に発売、2017年3月に「Definitive Edition」という完全版が発売された。価格は2000円。Xbox版も同価格で販売中だ。
グラフィックはキャラクターや背景を含め、すべてが温もりのあるタッチで精細に描かれたものである。BGMもフルオーケストラで、幻想的で繊細な世界観を上手く表現している。
プレイヤーが操作する主人公の「オリ」は森の妖精で、うさぎのような姿をしている。「オリ」が住んでいる森は、ある日謎の敵によって壊滅的な打撃を受け、廃墟のようになってしまった。
そんな森の中で出会った光の玉「セイン」に導かれながら、森を守るために勇気を振り絞って暗黒の敵に立ち向かう冒険を繰り広げていくのだ。
可愛いキャラクターや雰囲気とは裏腹にアクションゲームとしては非常に硬派で、各ステージのギミックはとても凝って作られている。
「オリ」自身は非力な妖精で、移動とジャンプくらいのアクションしか出来ない。「セイン」の力を借りる事によって攻撃をする事は可能だが、各ステージのギミックや敵の攻撃が組み合わさって、「オリ」に試練として降りかかってくる。
難易度としては高めの方に分類されるので、雰囲気に魅了されて購入すると苦戦してしまうかもしれない。
しかし「オリ」はステージの進行に合わせて、壁を蹴って登ることができる「壁面ジャンプ」や、ジャンプ中にさらにジャンプできる「二段ジャンプ」などのさまざまなアクションを身につけていくぞ!
そしてストーリーを進めていくことで、特別な能力も習得できる。その能力はなんと全28種!プレイヤーそれぞれのスタイルでオリを強化する楽しさもある!
ゲームの雰囲気だけではなくアクションゲーム自体を楽しみたい、横スクロールアクションが好きな人にはオススメのゲームだ!
シンプルな操作性×複雑なステージギミック!
「オリとくらやみの森」は、原則としてシンプルな操作性がウリの2Dアクションゲームだが、遊べるステージには、相当難解なものもあれば、複雑なギミックが用意されているところもある。
例えば、ゲームの序盤で行くことになる 「Forlorn Ruins:忘れられた廃墟」というステージはとても特徴的だろう。
これがそのステージのスクリーンショットになる。
「オリ」はストーリーの進行上で手に入れるアイテム「光の杯」を持ったままこのステージを移動するのだが、どうやらこのアイテムが重いのだろうか、「オリ」の移動速度が遅くなってしまう。
しかし「光の杯」の効果で、普通ならダメージを受ける床でもダメージを受けずに通れたり、 90度の壁や天井などの場所であっても歩行可能となるのだ。アイテムを持っていると、メリットとデメリットの両方が目に見えて反映されるのも「オリとくらやみの森」の魅力の一つだ。
ただし、壁や天井を移動するときの操作は通常とは異なってくる。
『左』に向かって地上を歩いてから壁を上るとアナログスティックを『左』に倒すことで「オリ」は『上』に向かって進んでいく。そのまま天井までたどり着くと、今度はアナログスティックを『左』に倒したときに「オリ」は『右』方向に進むことになる。
そう、画面上の見た目と実際にアナログスティックを倒す方向が異なるのだ。これがなかなか操作に慣れるのが難しく、このステージの「複雑なギミック」と言えるだろう。
もちろん、天井や壁の移動をしている状況でも敵からの攻撃は止まないし、障害物をかわさなければならないので、操作方法だけに注意していればよいというものではない。
かと言って移動が疎かになれば、「オリ」が思いがけない方向に移動してしまいかねない。
きっとこのステージを遊んでいると何回もやり直しをする羽目になってしまうだろうが、 つまりは、この「オリとくらやみの森」の醍醐味は何度も失敗を重ねつつ、巧みなやり方を探していくという要素もあるのだ。
全てのステージがここまでの難易度という訳ではないし、このような難易度の高めなステージであっても、セーブ地点からいつでも再挑戦が出来る。そして高難易度のステージがクリアが出来た時は、きっと達成感に包まれるだろう。
高い難易度の横スクロールアクションをやりたいという人にもオススメだ!
「オリとくらやみの森」の世界観
とあるところにある光満ちるニブルの森。
この森は,中心部にそびえ立つ「生命の樹」の光によって、生きとし生けるものが共存しあっている。 森の妖精はこの生命の樹から生まれ、生命の樹によって育つ。
ある時、主人公である森の妖精「オリ」はアクシデントにより生命の樹から引き剥がされてしまった。
しかし「オリ」は黒く大きな体で優しいクマのような生き物「ナル」に命を救われ、育てられることになった。
平和に暮らすニブルの森の住人たちだったが、ある夜、突然出現した怪鳥「クロ」によって生命の樹は光の源を奪われてしまう。
闇の世界に飲み込まれてしまったニブルの森は、生命が死に絶え、水は濁り、闇の怪物がうごめく不気味な森と化してしまったのだ。
生命の樹から引き剥がされ、仲間と切り離されていた「オリ」は「クロ」の襲撃にこそ遭わなかったが、家族であり命の恩人である「ナル」が命を落としてしまう。
家族を失い一人になった「オリ」は、道中出会った光の玉「セイン」に導かれながらニブルの森に再び光を灯すべく、死に絶えた森の中を冒険することになるのだった。
なぜ「クロ」は光の源を奪ったのか?そして、ニブルの森はどうなってしまったのか?
ハラハラ・ドキドキのアクションや、幻想的な世界観が好きな人は絶対に楽しめるだろう!
「オリとくらやみの森」の総評
「オリとくらやみの森」は幻想的なグラフィックで描かれた世界と裏腹に、シビアで高難易度に設定されている横スクロールアクションゲームに仕上がっているところが最大の特徴だろう。
しかし、どのステージでも 何らのクリアの手段もなく、手も足も出ないといったようなものでもない。
どのような人であっても、何度もトライすることによって、クリア可能に至れるのだ。いわゆる何度も死ぬことによって、上手くなっていく「死にゲー」的な要素もある。そうしたことから、ドハマりするユーザーも続出するだろう!
そして感動的に仕上がったストーリーも相まって、クリアした時には感極まって涙を流してしまったプレイヤーもいるようだ。
一体どんな結末が待っているのか、ぜひ実際にプレイして確かめてほしい!
「オリ」と一緒に森に平和を取り戻して、物語の結末を見届けよう!
オリとくらやみの森(Ori and the Blind Forest)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7 | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core 2 Duo E4500 / AMD Athlon 64 X2 5000+ | Intel Core i5 |
メモリー | 4 GB RAM | 8 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce 9800 GT / AMD Radeon HD 5570 | NVIDIA GeForce GTX 560 / AMD Radeon HD 5770 |
VRAM | 512 MB | 1 GB |
HDD空き容量 | 8 GB | 8 GB |
DirectX | Version 9.0c | Version 11 |
備考 | インターネット接続環境が必要 |
(C) 2014 Microsoft. All Right Reserved.
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