『ボルテックス・オブ・ペイン(Vortex Of Pain)』は2018/11/02にゲーム配信サイト「STEAM」にてダウンロードサービスが始まった。開発・販売ともに「Atomic Drop Games」が行っている。ファミコン時代を思い出させるレトロでチープな独特な雰囲気で進行する、最大4人まで同時にプレイ可能な横スクロール型のケンカバトルアクションゲームだ。
手抜きとも思えるキャラのぎこちない動きが笑いをそそるゲームになっており、敵を派手に吹き飛ばせる壮快な要素と相まってストレス発散にはもってこい。プレイヤーが操作するキャラクターも色々選べるぞ。
ファイナルファイトなどの昔懐かしの横スクロールアクションゲームが好きな人は絶対にハマるオススメのゲームだ。敵が面白いように吹き飛んでいく快感をぜひ味わって欲しい!
ノスタルジアを感じさせる懐かしいゲームシステム!
数十年前のゲームセンターでは、ボルテックス・オブ・ペインのような横スクロールのアクションゲームばかりが並んでいた。今ではあまり見かけなくなったため、非常に懐かしい気持ちになる人もいるだろう。
今では、カードやパーツなどをガチャで手に入れて、ゲームはおまけ的なぬるい設定が多くなっているが、この「ボルテックス・オブ・ペイン」は、そんな時代の流れに逆行するかのように、難しいゲームバランスとシンプルな操作性が売りになっているのだ。
簡単な難易度のくせに、覚えるコトが多い現代のゲームとは、真逆の考えを持っているのがわかってもらえるだろう。覚えるコトが少ない分、格段とゲームに入り込みやすいのは非常にポイントが高い。
ストリートファイトがメインとなるため、路地裏や人気のない場所が戦闘場面になりそうではあるが、ボルテックス・オブ・ペインでは電車の中での戦闘もあるので、戦闘が地味に感じることは少ないだろう。
キャラクターの動きも特徴的で、どこか手抜きのような笑えるモーションが多く、ゆっくりと転がっているのに、敵が派手に吹き飛ばされるなど、一世代前のプロレスを見ているような気分になれて非常に面白い。
ゲームの操作は簡単なので、キーボードとマウスでもボルテックス・オブ・ペインを楽しむことが可能だが、ファミコンでゲームをやっているような懐かしい気持ちに浸るためにも、コントローラーの使用を強くオススメする。雰囲気が出るだけでなく、キャラの動きそのものが大きく違って見えるはずだ。
特徴ある選べるキャラクター達も魅力!
プレイヤーが選べるキャラクターは男女を合わせて、3人のキャラクターが用意されている。キャラ設定も昔のゲームにあった特徴をよく抑えてある。
例えば、力持ちの男はスピードが遅い代わりパワーがあり、一撃で敵を粉砕して進んでいける。反対に女のキャラクターは線が細く、スピードは早いがパワーがなく、連打を浴びせなければ倒せなかったりと、使うキャラによってゲームへの印象が大きく変わるだろう。
タイプが大きく違うので、人によって見た目の好みも違うし、必殺技などもキャラによって変わってくる。どのキャラが1番強いなどは自分で使って見て判断して欲しい。あえて選ぶのであれば、慣れないうちは少しでも動きの早いキャラの方が敵の攻撃を躱しやすいのでオススメだ。
1人でもみんなでも遊べるナイスなバランス調整!
今どきのゲームは途中でセーブしたり、キャラクターを成長させたり、周回要素があったりと、クリアするまでかなりの時間を要する物が多い。手軽に始められるものが少なくなった。
しかし、ボルテックス・オブ・ペインは、1度のゲームが2~4時間程度で終わるように作られているため、昔のゲームのように、気楽に何度も最初から遊ぶことが可能なのだ。
さらにシングルプレイの他に最大4人まで参加可能になっており、たくさんの友だちと遊べるのは嬉しい。横スクロールのゲームは人数が多ければ多いほど遊べる要素が増えるため、楽しみが広がっていく。
ボルテックス・オブ・ペインでは難易度の変更と敵の数を増減させられるので、1人でもクリア出来るようにバランスも調整が可能だ。
シングルプレイでも仲間の少なさなどのハンデを感じることは少ないだろう。もちろん、慣れてくればゲームの難易度を上げて、敵を強くすることで、クリアを難しくするなどやりこみ要素も備えているのだ。
初めての人がいる場合には1番簡単なモードでクリアして、うまくなったら難しいモードで協力しながらクリアしていくなど、環境に合わせられる。
他にもファミコン時代では絶対に出来なかった、オンラインによるマルチプレイもしっかりと搭載しており、懐かしさばかりではなく今どきの機能もきちんと完備しているのだ。
友だちが身近にいなくても世界中のプレイヤー達と遊ぶことも出来るのは非常に嬉しい。難しさや人数を変えて、いつでもどこでも自分のプレイスタイルに合わせて遊んでいこう。
まだまだ進化し続けるアーリーアクセス期間!
ボルテックス・オブ・ペインは昔ながらグラフィックに、アクションをうまく見せる操作性など、完成と呼べるレベルに仕上がっているが、驚いたことにまだ未完成版であるアーリーアクセス期間なのだ。
日本では未完成のままで販売することはまずないが、海外のゲームでは当たり前のシステムになっている。ゲーム会社がつぶれる要因の多くは、ゲームが売れない他に、発売までの資金が持たないというシビアが問題があるのだ。
発売に時間をかければかけるほど、開発コストがかかり、資金の回収が遅れる。そのため、ゲームの発売まで会社経営が行えなくなってしまうのだ。
アーリーアクセスで発売することにより、テストプレイなどの開発コストを減らし、回収を早められることで、開発費を早めに回収出来るようになる。おまけにアーリーアクセス期間は、ゲームの価格そのものが安かったりするので、ユーザーにもメリットがあるのだ。まさにWINWINの関係と言えるだろう。
さらにアーリーアクセスはテストプレイの期間でもあるので、問題があればコミュニティを通して遠慮なく改善をお願いできるのも嬉しい。
「ボルテックス・オブ・ペイン」では、フルアクセスの完成版になるまでに1年近くの期間を予定しており、その間にも様々なアップグレードも計画されている。
その中でも特に気になるのがレベルの補強だろう。現在は2つしかないレベルだがが、これが6つまで拡張される。そして、最終的には8つまで増えていく予定だ。非常に難しくなるのは、やり続けてきたプレイヤーにはご褒美のようなものになるだろう。
他には武器、食べ物、一時的なバフなどのアイテムを追加されるので、ピンチからの大逆転が出てきたりするようになるなど、ゲーム的な要素が増えていく。
現在および今後、発表されるコンテンツのほとんどがフルアクセス期間までに洗練されていくので、先が非常に楽しみだ。
ボルテックス・オブ・ペインは、あまり見なくなった横スクロールのアクションゲーム。昔を懐かしめる人はもちろんのこと、あまり遊んだことがない人でも十分に満足できる素晴らしい出来になっている。懐かしいゲームに触れてみたくなったら、ぜひ試して欲しいオススメのアクションゲームだ!
ボルテックス・オブ・ペインスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K | Intel Core i7-9700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 970 | NVIDIA GeForce RTX 2070 |
VRAM | 4GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続環境が必要SSD推奨 |
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