カプコンが2021/6/1にリリースした新生ファンタジー絵巻アクション。数多のプレイヤーと絶望と熱狂の渦に巻きこんだ伝説のアクションゲーム『魔界村』が、最新ハードで完全新作リメイクをはたしたぞ。PC版はSteamで、コンシューマーではNintendo Switch、PS4、Xbox Oneで好評発売中だ。
舞台は悪魔や魔獣がひしめく魔界。騎士アーサーは連れ去られた王女を救うため、魔界の各地に点在するステージを突破していく。待ち受ける凶悪なギミックやボスを潜り抜け、お姫様が待つ魔界の最深部をめざそう。
プレイヤーの心が折れるほどのハードな難易度は本作でも健在。何度やられてもあきらめずプレイし、クリアした人だけが味わえる極上の快感にたどり着いてほしい。
とにかく難しいアクションゲームを遊びたい人におすすめのタイトルだ。
有野課長も大苦戦したあの死にゲーが帰ってきた!
1985年のアーケード版から始まり、往年のアクションゲーマーの思い出に今も残り続けている名作アクションゲーム『魔界村』シリーズ。
騎士アーサーを操作して魔界を攻略していく『魔界村』シリーズはシビアな操作性と精密なパターン構築が求められる強烈な難易度で人気を博し、多くのゲーマーが全クリをめざして挑戦してきた。『ゲームセンターCX』でも有野課長がプレイして屈指の名勝負をくり広げた高難易度アクションゲームの金字塔こそ『魔界村』シリーズである。
そんな『魔界村』が時を経て令和の時代によみがえった。2021/6/1にカプコンがリリースした新生ファンタジー絵巻アクション、それが本作『帰ってきた 魔界村』だ。
規格はPC、コンシューマー両方に対応。PC版ならSteam、コンシューマーではNintendo Switch、PS4、XBbox Oneで遊べるぞ。
本作は過去作の復刻ではなく完全リメイクとなり、ステージやギミックを完全に一新。名作アクションのだいご味を残したまま、最新技術でまったく新しい『魔界村』を描いているぞ。
とくにゲーム画面の進化はめまぐるしく、2Dドットだった映像が鮮明なグラフィックにとなり、臨場感がグンと増した。アーサーの動きもなめらかになっているため、過去作で「動きがかくついて思うように動けない!」と不満に抱いた覚えがある『魔界村』経験者も新鮮な気持ちでプレイできるだろう。
一方で世界観は『魔界村』シリーズを完全に踏襲。美しき王女プリンセスを大魔王に目の前でさらわれた王国の騎士アーサーが魔界に挑む王道ファンタジーストーリーは過去作そのままとなっている。
他にもこの後くわしく解説する難易度やゲームシステムも過去の『魔界村』シリーズをリスペクトしながらもさらなる改良を施しているぞ。かつて『魔界村』に熱中した往年のゲーマーはもちろん、やりごたえのあるアクションゲームを探していた人にも手を出してほしい。
キミは全クリできるか!?凶悪なギミックやボスが待つ高難易度アクション
プレイヤーを絶望させるほどの圧倒的な難易度…それこそが『魔界村』シリーズ最大のだいご味である。遊んだことがないゲーマーでも「魔界村はなんとなく難しいゲーム」とだけ知っている人は多いはず。
本作でもその伝統はしっかり引き継がれており、初プレイでのクリアはほぼ不可能なゲームオーバー前提の難易度に仕上がっているぞ。
このゲームを遊ぶ人は、間違いなく何度もやられる。それでもゲームをやめることなく攻略法を見出していき、少しずつ進んでいく達成感は本作だけのものだ。いわゆる「死んで覚える」高難易度ゲームならではの充実した体験が楽しめるだろう。
本作の難易度を支えるのはステージに設置されている特殊なギミックやアーサーを襲うモンスターの数々。地面からゾンビが出現する墓場やステージを覆う壁そのものが動く迷宮など、一筋縄ではいかない仕掛けが盛りだくさんだ。
各ステージの最深部にはプレイヤーの行く手をさえぎる巨大ボスが待っているぞ。アクションゲームでは定番の存在だが、その強さは折り紙付き。苦労してギミックを攻略したのにボスにやられて一からやり直し…なんて展開は本作の日常茶飯事といっていい。
ステージやモンスターの大半はかつて多くのプレイヤーの心を折ってきた『魔界村』『大魔界村』を思い出させるものが多く、既存プレイヤーならニヤリとしてしまう遊び心も。たとえばモンスターでは『魔界村』シリーズの顔役でもあるレッドアリーマーが登場する。
また、プレイ経験のあるプレイヤーにとってはトラウマであろう2周目システムもバッチリ搭載。1度の全クリだけで本作は終われない。2周目のプレイではギミックが変化した深魔ステージに挑めるぞ。真の全クリをめざすなら避けては通れない道なので、ぜひ心を強く持ってチャレンジしてほしい。
このようにステージのギミック、モンスターやボス、さらには2周目前提の構成などあらゆる要素でとにかく難易度を引き上げているのが本作の特徴だ。時には理不尽に感じることもあるかもしれないが、めげずにやりこめば必ずクリアできるバランスとなっている。
高い壁を乗り越える達成感をゲームに求めている人には文句なくおすすめだ。
ステージ攻略の切り札!武器や魔法、スキルを使いこなそう
プレイヤーの障害ばかり目立つ本作だが、お助けアイテムもしっかり用意されているぞ。こちらも過去作を知る人ならおなじみの多彩な武器の数々だ。
ステージの道中にある宝箱を破壊すると中から武器が出現し、拾えばアーサーの物にできる。武器の種類は全部で8種類あり、それぞれ性能が大きく違ってくるぞ。宝箱からどんな武器が出るかはランダムなので、手に入れた武器をえり好みせず使いこなせるプレイスキルが本作攻略の大きなカギとなる。
▲8つの武器で最もオーソドックスな槍
武器のほかにもアーサーは攻略に役立つ魔法やスキルが使える。分身を出現させるドッペルゲンガーやレベルに応じて持てる武器が増える所持武器数アップなどは過去作にもなかった要素だ。
魔法やスキルのレベルアップにはステージにあるオービィの木を使ってスキルツリーを伸ばしていけばOK。条件を満たして魔法とスキルを強化し、厳しい魔界を乗り越える力を身につけよう。
シリーズ初のマルチプレイ対応!サンテンジーでアーサーをサポートせよ
本作は『魔界村』シリーズの再現とブラッシュアップに注力したタイトルだとこれまでお伝えしてきたが、本作ならではのモードも用意されている。それがシリーズ初となる協力プレイシステムサンテンジーの導入だ。
サンテンジーはアーサーの守護霊となって彼を守る3人のご先祖様。守りが得意なバリア、アーサーやアイテムを運んでくれるキャリー、足場を作って移動や攻撃を助けてくれるブリッジと使いこなせばプレイがとても楽になるメンバーが勢ぞろいしている。
このサンテンジーを操作するのがアーサーとは別のもうひとりのプレイヤーというわけだ。友達のサンテンジーにサポートしてもらい、アーサーが敵を倒していく協力プレイで魔界を突破できるぞ。ただし本作はローカルプレイのみ対応であり、オンライン環境での協力プレイはできないので要注意。
友達と二人三脚で苦難を乗り越えていく連帯感は格別のひと言。ソロプレイとは一味も二味も違う感動に興味があるならぜひマルチプレイにも触れてみてほしい。
初リリースから30年以上経った今でも語り草となっている不朽の名作『魔界村』が新しく、そして面白くなって帰ってきた本作。
痺れるような難易度や2周目前提のステージ構成などシリーズのお約束をしっかり守りつつ、協力プレイの実装など現代だからこその新たな面白さもしっかり盛りこんでいる。「ただの名作リメイクではないぞ!」というスタッフの気概が伝わってくる渾身の一作といえるだろう。
興味がわいた人はぜひ『帰ってきた 魔界村』で過酷な魔界の旅に飛びこんでみてはいかがだろうか。
帰ってきた 魔界村スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
VRAM | 2GB | 6GB |
HDD空き容量 | 10GB | 10GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要 |
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