『Midair 2』は、2022/9/3からSteamで早期アクセス版の配信準備が進められているVector Z Studiosの価格未定PCゲームで、SF世界を舞台にジェットパックシューティングバトルを楽しめるアクションFPSタイトル。
ハイスピードかつハイテンションなFPS-Zバトルの爽快感、操作スタイルを極めながら戦う空中戦の面白さ、チームメイトとの協力プレイ要素を体験できるゲームモードが大きな魅力で、自由自在に飛行しながら戦う痛快なアクションシューティングゲームを探している人におすすめの新作。
大空の戦いを楽しめる新作ゲーム
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で早期アクセス版の配信準備が進められている『Midair 2』は、SF世界を舞台にハイペースなジェットパックシューティングを楽しめるおすすめの新作。自由自在に飛行しながら相手に狙いをつけて射撃アクションを繰り広げていくFPSゲームタイトルだ。
現時点でゲームをプレイする手段はないため、誰も実際の感覚を掴めない点が残念だが、本稿ではSteamストアでの説明文および公式サイトの情報を元に、本作がどのように開発され、そしてどんな作品を目指していくのかを掘り下げていく。ゲームのニュアンスと立ち位置についてご理解いただけるはずだ。
まず、タイトルを見てピンと来たインディーゲームファンの方はおわかりの通り、本作は2018年にArchetype Studiosによって公開されたジェットパックシューター『Midair』の精神的な後継作となる新作ゲームで、原作よりも改良されたグラフィックとゲームシステム、遊びやすさを目指している。
▲2018年のゲームタイトルをファンがリメイクしている新作アクションゲームタイトル。
「精神的な後継作」と記しているのは、本作がArchetype Studiosによって開発されている作品ではないため。ゲームを開発しているのは原作ファンのコミュニティーメンバーで、彼らは完全無償で制作を行っている。海外ゲームのMOD文化に詳しい人であれば、このニュアンスは伝わるはずだ。
実際Steamストア上での表記も『Midair 2』と『Midair: Community Edition』に分かれており、これがコミュニティーによって製作中の作品であることが分かる。PCゲームの構築ができるスキルを持った素人集団(適切な言い方が見当たらない点はご容赦を)が、原作ファンのために開発中の新作だ。
原作の開発主任から許可を得て開発されている新作
ゲームタイトルとシステムの根幹は同じなため、権利問題を気にする人がいるかも知れないが、本作は原作の開発主任本人から別バージョンのゲーム作成に関する許可を正式に得ており、「公認」のファンメイドタイトルとなっている。日本で言うところの「二次創作」によって鋭意開発中のアクションゲームだ。
原作『Midair』は基本無料で幅広いプレイヤーが遊べるアクションゲーム作品だが、本作についてはまだ配信形態が発表されていない。ただし開発メンバーが全て無償で働いている点を鑑みると、基本無料のアイテム課金制で落ち着く可能性は高い。いずれにせよさらなる続報が期待される新作ゲームタイトルだ。
▲Steamストアには現時点で実際のプレイ画面のスクリーンショットは一切掲載されていない。
本作を開発しているコミュニティー集団「Vector Z Studios」は公式サイトを持っており、そこには作品開発に至った経緯や、開発にかける想い、アップデート内容などが記されているので、興味がある人は本作がどのような経緯で成り立ち、現在までに改良が加えられてきたのかを確かめてみよう。
早期アクセス版がどのようなコンテンツを内包しているのかについては詳しい説明がなく、現時点ではどれだけの規模を持つタイトルとしてリリースされるのかは予測できない。ただし主要なゲームシステムなどについては語られているので、以下の項目では作品のポテンシャルについて見ていきたい。
SF世界を舞台にジェットパックシューティングバトルを楽しめるアクションFPSタイトル『Midair 2』は、現在Steamで「早期アクセス版」の配信を準備中。熱心なコミュニティー集団が開発を進めている必見のタイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、製品をウィッシュリストに登録しよう。
【おすすめポイント】ファンメイドの新作アクションゲーム!
基本ゲームシステム
『Midair 2』の基本ゲームシステムは、原作である『Midair』に準拠。ファーストパーソンビューで空中を自在に飛び回りながら高速アクションシューティングで戦いを進めていく点は同じだが、原作が持っていたバランス面などの問題に関しては徹底的に調整され、新規ゲームとしての気概を見せている。
一見して分かる違いはゲームグラフィックの進化。原作も2018年の作品なのでそれほど古くないが、本作は最新ゲームらしい高精細かつリアルなグラフィックを確立しており、そのデモ映像は予告編で確認できる。スムーズに移動しながら相手プレイヤーとのすれ違いざまに攻撃を繰り出す描写は圧巻だ。
▲公式デモンストレーション映像の1コマ。圧倒的なハイスピードバトルが展開していく。
原作が持っていた要素を削ぎ落としてバトルそのものに焦点を当てている点も特徴で、武器モデルとキャラクターモデルに関しては完全なスクラッチビルド。リアリティーを増したグラフィックを引き締めるモデルとオブジェクトが作品に新たな息吹を吹き込んでおり、ポテンシャルの高さが窺える。
UI周りに関しては現在文章で提示されているだけなので、実際にどのようなプレイ画面に落ち着くのかは「お楽しみ」といったところだが、グラフィックの刷新を考えると相当デザイン化されたものになるはず。「FPS-Z」の名作と呼ばれた原作を遥かに凌駕するスタイリッシュな新作になりそうだ。
プレイヤーを上空まで飛ばすジェットパックの挙動についてはマップの地形が関与するとのこと。丘や斜面を滑り降りながら勢いをつけて空中へと飛び出し、加速する画面で「一瞬の射撃」に全てをかけるプレイにも拍車がかかりそうだ。移動アクションだけでも最高の面白さを持つ新作アクションゲームだぞ。
【おすすめポイント】大興奮のバトルが展開!
ゲームモード
『Midair 2』はチームプレイ要素に焦点を当てたゲームモードを搭載していく意向を表明しており、早期アクセス版の配信から約一年後に登場予定の正式版では「キャプチャー・ザ・フラッグ」をメインモードに据えることがアナウンスされている。マップの地形を理解しながらみんなと戦う要素が捗りそうだ。
実際「キャプチャー・ザ・フラッグ」モードは、参加しているチームの総合力が勝敗の行方を左右するゲームモードなので、素早く動き回りながら旗をキャッチし、チームメイトと一緒に一丸となって戦いに臨む要素が大いに加速するはず。競争力の高いアクションゲームタイトルとして人気を得そうな新作だ。
なお、原作である『Midair』では武器を徐々にアンロックしながらロードアウトする仕組みを採用していたが、本作はその仕組みを撤廃し、最初からすべての武器にアクセスできるようになるので、公平な条件下でプレイヤー同士の対戦・協力プレイ要素が展開していく模様。このあたりも非常に楽しみだ。
▲マップの地形に習熟したプレイヤー集団がチーム力を発揮できる。すべてを頭に叩き込もう。
完全バージョンでは「キャプチャー・ザ・フラッグ」モードに加えて「デュエル」「アリーナ」「デスマッチ」「チームラビット」などのモードが搭載予定で、これらが実装されえば異なる条件下で実力を競い合うことができて面白いはず。ハイテンションな「FPS-Z」の空中戦を多彩な角度で体験できる新作だ。
本作を開発しているVector Z Studiosは公式サイト内で原作の「失敗点」に言及しており、その部分を本作で修正している。主に「バグのある進行システム」と「バランスの問題」が本作では修正されているそうなので、原作をプレイしたことがある人はこの点を比較してみると面白さが増すだろう。
また本作では「BOT」を相手に移動アクションと攻撃スタイルを磨ける「練習モード」も実装されるそうなので、徹底的に「勝つための動き」を訓練できるはず。具体的なプランを持ちながら開発が進められている注目のタイトルで、一刻も早い早期アクセス版の配信開始が待たれる新作アクションゲームだ。
【おすすめポイント】多彩なモードを実装予定!
システム要件
『Midair 2』のシステム要件は比較的低め。ストアでは最程動作環境の記述しかないが、提示されているグラフィックボードは2GBのVRAMを実装した「GTX 660」もしくは「HD 7850」となっており、現行のローエンドなゲーミングPCでも十分にプレイできる範囲と言える。インストールサイズは5GBだ。
自分たちと直接的な関係がないスタジオが開発したPCゲーム作品を、独自の解釈とプログラミングなどで改造・改変する「MOD」文化が根付いている欧米の文化を体現している本作は、有志のメンバーが無償で取り組んているプロジェクト。本家スタジオのお墨付きという絶好な開発環境もある。
▲日本でも一部のゲーマーに浸透している「MOD」文化を体現した新作アクションゲームだ。
日本では「著作権」の問題が大きいため、既存メーカーのゲーム作品を改造して新たなゲームを生み出すことはほぼ「違法」と見なされる風潮があるが、本作は「ファンメイド」の本懐を達成しつつある注目作で、そこに日本と欧米が持つゲーム文化、価値観の違いも感じられる。色々な意味で感慨深い新作ゲームだ。
SF世界を舞台にジェットパックシューティングバトルを楽しめるアクションFPS『Midair 2』は、現在「早期アクセス版」の配信準備中。2018年に発表された原作をどこまで押し上げてくれるかに期待が高まるタイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、製品をウィッシュリストに登録しよう。
【おすすめポイント】今後に期待のアクションゲーム!
Midair 2スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7, Windows 8, Windows 10 | |
CPU | Intel Core i3-4340 | |
メモリー | 4GB | |
グラフィックカード | GeForce GTX 660 / AMD Radeon HD 7850 | |
VRAM | 2GB | |
HDD空き容量 | 5GB | |
DirectX | ||
備考 |
(C) Vector Z Studios.
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