『Crazy Wheels』のタイトル画像

『Crazy Wheels』は、2022/7/12からSteamで正式配信されているKymera Gamesの購入型PCゲームで、多彩なマップを舞台にミニカーのレース対戦を楽しめるアクションレーシングゲームタイトル。

20種類以上を存在するミニカー、台所やベッドルームなどがレース場になる面白さ満点の世界観設計、プレイヤーが自在にオリジナルコースを生み出してアップロードできるエディットシステムが大きな魅力で、ローカルとオンラインでカジュアルにプレイを楽しめるアクションレーシングゲームを探している人におすすめ。

ミニカーのレースを楽しめる新作

現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Crazy Wheels』は、ミニカーサイズの車両を運転しながらローカルとオンラインでマルチプレイ対戦を体験できるおすすめのタイトル。ミニチュアの世界へ入り込んでスリリングなレースを堪能できるインディー系アクションレーシングゲームだ。

ゲームに登場する車両の総数は20台以上。それぞれスピードや加速性、ジャンプ中のコントロール難易度に違いがあるため、自分にピッタリとハマる車両を選んでレースに参加するプレイも捗る。コース内に特殊効果を発生させる各種のアイテムが落ちているので、戦術的なコースラインを描く要素にも夢中になれるぞ。

ミニカーでレースを行う『Crazy Wheels』▲室内や台所などのロケーションがコースになっているというミニチュアの世界観が秀逸。

洗い場に浮かんでいるスポンジを橋の代わりにして走行するシーンがあるなど、ミニチュア世界を意識したコースレイストとデザインを持っている点が秀逸で、実車をフィーチャーしたレーシングゲームとは異なるビジュアルインパクトが生まれて楽しい。ミニチュアの世界を愛する人にはぜひプレイしてもらいたい作品だ。

ゲームにはデフォルトで復数のコースが実装されているが、エディット機能を活用すれば自分自身でコースをデザインすることも可能となっており、完成したコースをコミュニティー向けにアップロードできる。ユーザーが積極的に自作コースを生み出すことによって「無限大の面白さ」が生まれる点もポイントだぞ。

ミニチュア世界で戦う『Crazy Wheels』▲小さな車両が現実世界でスリリングなアクションレーシングに挑戦していく作風が秀逸だ。

Steamでの販売価格は1520円。なお、ゲームはWindows OS以外にMac OSでの動作にも対応しているハイブリッド版なので、Macユーザーにもおすすめ。部分的ながら汎用コントローラーでの操作もサポートされており、コンシューマー機を遊ぶ感覚でプレイできる。幅広いユーザーに適したアクションゲームだ。

ゲームは標準で日本語インターフェースを完備しており、参入の敷居は低い。ただし機械翻訳のような文章になっている所もあるので、あくまで参考程度にしてプレイする方がストレスも溜まらない。詳細については後述するが、PC環境への要求スペックは低く抑えられているため、幅広いパーツ構成に対応するぞ。

日本語対応の『Crazy Wheels』▲分割・共有画面を用いたマルチプレイに対応。ソロプレイも可能でプレイアビリティーは高い。

ゲームを開発したのは、本作がSteamデビュー作となるインディーゲームデベロッパーのKymera Gamesで、作品は2021年に「早期アクセス版」としてSteamに登場後、およそ1年4ヶ月の歳月を経て、晴れて正式バージョンとしてリリースされた経緯を持つ。個人でUnityを用いながらゲーム開発をしている人物だ。

解除できるSteam実績も17種類存在し、実績ハンターを自負する人にもおすすめ。トリッキーなアクション要素が連続していく作風を持っているゲームで、カジュアルにプレイできるインディーゲームを探している人にもピッタリと言える。家族や友人、そしてオンライン上のユーザーと一緒になって遊べるぞ。

多彩なマップを舞台にミニカーのレース対戦を楽しめるアクションレーシングゲーム『Crazy Wheels』は、現在Steamで好評配信中。ミニチュア視点でレース対戦を堪能できる必見のタイトルとなっている。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】ミニチュアの世界へ飛び込め!

ゲームシステム

『Crazy Wheels』のトップ画面には、ローカルゲームとオンラインゲームに分かれるセクションがあり、プレイヤーは状況に応じて好きなモードでプレイできる。ゲームには合計5種類のモードが存在し、それぞれ異なるルールでレース対戦を楽しめる仕組みだ。自分好みのモードを選んでプレイをスタートしよう。

マッチング前に、自分が操作するミニカーを選択することが可能。前述の通り本作には20種類以上の車両が実装されており、4種類に分かれる車両特性にも大きな違いがある。なお、ゲームには最大で8名のプレイヤーが参加できるが、分割画面は最大4名のプレイヤーにしか対応していないので、この点には注意しておこう。

分割画面を利用できる『Crazy Wheels』▲分割/共有画面の最大表示数は4名まで。ローカルとオンラインでマッチングする際には注意。

プレイがスタートすると、ユーザーが自分が操作する車両を背後のカメラ視点で見ながらレースを進めていくことになる。画面上部ではタイムが、画面左上にはラップ数が表示され、ミニマップ機能は無い。インディーゲームタイトルらしいスッキリとしたUI配置が特徴で、プレイ中に視界を阻害しないという利点もある。

作品に収録されているコースはすべてユニークかつトリッキーで、ちょっとした操作ミスですぐにコースアウトしてしまうため、一見するとアーケードライクな作品に見えるが、操作テクニックの奥は深い。特にジャンプ台から飛び出す際に角度を誤ると一瞬で思わぬ場所へ着地することになるため、気を付けてプレイしよう。

多彩なコースに挑む『Crazy Wheels』▲急勾配になっているコースは先のレイアウトが読み辛い。繊細なコントロールテクニックも必須だ。

前述の通り、コース内には一時的に車両に特殊効果を与えてくれるアイテムが散りばめられているので、これらを取得しながら順位アップを狙っていく『マリオカート』風のプレイ要素も捗る。衝撃波や地雷、電気カッターなどに分かれる攻撃スキルを獲得しつつ、ライバルたちを蹴散らして首位を目指していこう。

アイテムの中にはスピードアップを行えるものもあり、レース中に様々な戦術を発揮できるようになっているが、各アイテムはに入っているため、実際に接触・獲得するまではどんな効果が発生するのか分からない。ランダム性でゲームプレイに面白さが生まれている点も作品の魅力で、対戦プレイも盛り上がるぞ。

マルチプレイが面白い『Crazy Wheels』▲特殊効果が発生するアイテムは紫色の箱に入っている。様々な効果の発生を楽しみながら遊ぼう。

洗濯バサミにぶつかったり、飛び散ったケチャップでスリップしたりと、ミニチュアの世界をフィーチャーした作品らしい要素を体験できる点も素晴らしく、視点の面白さと世界観設定の妙がゲームの楽しさをアップさせている。プレイヤーが自分だけのコースをエディットしてアップロードできる機能も秀逸だ。

本作をプレイする人が増えるほど、多彩なユーザー謹製のオリジナルコースで走れる機会も増加していくため、ゲームの世界がどんどん広がる相乗効果を体感できるはず。正式配信後に目立ったアップデートが施されていない点はやや不安だが、インディーゲームの小作品としては十分な完成度を持つ作品と言えるだろう。

【おすすめポイント】面白さ満点のレースが展開!

システム要件

『Crazy Wheels』のシステム要件は低め。ストアには最低動作環境のスペックのみが表示されているが、グラフィックボードは「GTX 560」もしくは「FX-6300」クラスのパーツなので、ローエンドなPCでも問題なく遊べるはず。メインメモリの最低搭載量も2GBと低く、OSもWindows 7からサポートされている。

MacOSに関しては「10.15 Catalina」以上と互換性が無いため、最新OS環境にしているユーザーはプレイ不可。OSをマルチブートできる人は別だが、一般的には仮想OSとしてWindowsを走らせるソフト(Parallels Desktopなど)を導入してWindowsゲームとして遊んだほうが早いだろう。この仕様は少々残念だ。

システム要件が低い『Crazy Wheels』▲異なるOSで実行できるハイブリッドなゲームだが、最新のMac OSには非対応となっている。

インストールサイズは3GBとスマホアプリ並みに軽く、ストレージを圧迫しない。Windows OSに限って見れば、幅広いパーツ構成に対応してくれる作品であり、入れっぱなしにしても邪魔にならないサイズで好感が持てる。インディーゲームの小作品を数多くコレクションすることが好きな人にもおすすめの新作だ。

【おすすめポイント】軽さが光るインディーゲーム!

レトロゲームへの愛情から生まれた作品

本作の作者は、家族とロンドンにある「ヴァージンメガストア」で買い物を楽しんでいる際、1994年のゲーム作品『Micro Machine 2: Turbo Tournament』の店頭デモに出会い、そこで夢中になって遊んだ経験を持っているそうで、この時に体験した原風景がゲーム開発者を志すきっかけになったと述懐している。

『Micro Machine 2: Turbo Tournament』は見下ろし型のプレイ画面で遊ぶツインスティック系のゲーム作品で、現在レーシングゲームで世界を席巻しているコードマスターズが開発に関わったタイトルとしても知られている。また当時追加のハードウェアなしで2名以上のマルチプレイを実現していた点も特徴だ。

レトロゲームが原点の『Crazy Wheels』▲インディーゲームの基本は「作りたいものを作る」。そんな理念を具現化したタイトルだ。

作者はマルチプレイの面白さを実感できるレーシングゲームの開発に情熱を注ぎ、その結果誕生したのが本作。開発者の原風景を垣間見ることができるタイトルで、「自分が遊びたいゲームを作る」というインディーゲームデベロッパーの理念を見事に具現化した作品と言える。なかなか感慨深い背景を持つ新作だ。

多彩なマップを舞台にミニカーのレース対戦を楽しめるアクションレーシングゲーム『Crazy Wheels』は、現在Steamで好評配信中。開発者の思い入れと趣向が伝わってくる必見のゲームタイトルとなっている。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】インディーゲームらしさが光る新作!

Crazy Wheelsスペック/動作環境

動作環境 必須環境 推奨環境
対応OS Windows 10(64bit) Windows 10(64bit)
CPU Intel Core i5-4460 Intel Core i7-9700K
メモリー 8GB RAM 16GB RAM
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 760 NVIDIA GeForce GTX 1070
VRAM 2GB 8GB
HDD空き容量 50GB 50GB
DirectX DirectX 11 DirectX 12
備考

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