『モンスターハンターワイルズ』荒々しく進化した狩猟体験！刻々と変化する生きたフィールドで繰り広げられる究極の狩りが今、始まる

『モンスターハンターワイルズ』は、2025年2月28日にカプコンより世界同時発売された最新ハンティングアクション。PS5、Xbox Series X|S、PC(Steam)に対応し、価格は通常版が8,990円(税抜)。発売からわずか3日で世界販売本数800万本を突破するという、カプコン史上最速の大ヒットを記録した大作である。

舞台となるのは、これまでのシリーズで謎に包まれていた「禁足地」と呼ばれる地域。刻一刻とダイナミックに姿を変貌させるフィールドが特徴で、モンスターが群れて争う過酷な環境と、生命が溢れる豊かな環境という二面性をもつ世界で繰り広げられる物語が展開する。プレイヤーは強大なモンスターの狩猟を生業とするハンターとなり、少年ナタと謎のモンスター「白の孤影」を軸としたストーリーに深く関わっていく。

本作ではシリーズでおなじみの全14武器種が登場し、さらに各武器種に新アクションが多数追加された。また、自社開発エンジン「RE ENGINE」による雄大で美麗な映像表現が高く評価されており、ゲームとしての完成度は非常に高い。さらに、クロスプレイにも対応しているため、プラットフォームの垣根を越えて友達と一緒に遊ぶことも可能だ。

モンスターハンターシリーズファンはもちろん、新規プレイヤーにも親しみやすいように配慮されており、アップデートやDLCによる追加コンテンツも続々と配信されている。豊富なやり込み要素と没入感あるストーリー体験を両立した、シリーズの集大成とも言える一作である。

圧倒的なグラフィックで表現される二面性のある世界

『モンスターハンターワイルズ』の最大の特徴は、自社開発エンジン「RE ENGINE」によって実現された圧倒的なグラフィックの美しさである。雄大な景色、緻密なモンスターの表現、そして何より刻一刻と変化するダイナミックなフィールドは、プレイヤーを没入感あふれる世界へと引き込む。

特に注目すべきは、フィールドの二面性だ。過酷な砂嵐が吹き荒れる「隔ての砂原」と、鮮やかな植物が生い茂る「緋の森」という対照的な二つのフィールドを中心に、同じマップ内でも天候変化によって全く異なる景観を見せる。この環境変化はただの見た目の違いではなく、出現するモンスターや採取できる素材にも影響するため、ハンティングの戦略にも深く関わってくる。

また、フィールドとフィールドの間や、拠点との移動もほぼシームレスに行えるようになり、ロード画面による没入感の阻害が極限まで排除されている。この技術的進化により、より自然な狩猟体験を味わうことができるのだ。

セクレトと武器鞄がもたらす新たな狩猟スタイル

本作の目玉となる新要素が「セクレト」という乗用動物だ。セクレトに乗ることで、広大なフィールドを高速で移動することができ、目的地を指定すれば自動で連れて行ってくれる機能も備わっている。これにより、移動のストレスが大幅に軽減され、本来の狩猟に集中できるようになった。また、セクレトからの攻撃や、ピンチ時にセクレトを呼んで態勢を立て直すといった戦略も可能になっている。

さらに革新的なのが「武器鞄」システムだ。セクレトが持つ武器鞄には2つ目の武器を格納しておくことができ、狩猟中に切り替えて使うことが可能になった。近接武器と遠距離武器を使い分けたり、異なる属性の武器を組み合わせたりと、戦略の幅が大きく広がっている。モンスターの特性や状況に応じて武器を切り替えることで、より効率的な狩猟が実現した。

これらの新要素は、ただ便利になっただけでなく、モンハンの基本である「準備と戦略」という要素をさらに深化させるものとなっており、シリーズの本質を損なうことなく進化を遂げている点が高く評価されている。

進化したハンティングアクションと傷口システム

『モンスターハンターワイルズ』では、全14武器種それぞれに新アクションが追加され、より多彩な戦い方が可能になった。特に注目すべきは全武器種共通で使える新アクション「集中モード」だ。集中モードを使うことで、モンスターの弱点や傷口が赤く強調表示され、狙いやすくなる。

また、本作で特徴的なのが「傷口」システムだ。モンスターに一定のダメージを与えると傷口が生まれ、その傷口に攻撃を集中させることで大ダメージを与えられる。この傷口を破壊することで、モンスターの動きを止めたり、特殊な素材を入手できたりするなど、戦略の幅が広がっている。

さらに、フックスリンガーや環境を利用した戦術も充実。フィールドに生息する小型の群れモンスターを上手く利用したり、地形の特性を活かした罠を仕掛けたりと、ハンティングの奥深さは格段に増している。

これらの新要素によって、単純な力押しではなく、モンスターの特性を理解し、環境を活用し、適切なタイミングで武器を切り替えるといった、より戦略的なハンティングが求められるようになった。それでいて初心者にも扱いやすい設計になっており、シリーズ初プレイでも楽しめる絶妙なバランスが実現されている。

シームレスなストーリー体験と仲間との狩猟

『モンスターハンターワイルズ』のストーリーは、シリーズ屈指の出来栄えと評されている。これまでのシリーズとは一線を画す演出で、イベントシーンからプレイヤー操作へのシームレスな移行により、没入感が大幅に高まっている。特筆すべきは、主人公やオトモアイルーがフルボイスで会話するようになったことで、キャラクターの感情がより豊かに表現されるようになった点だ。

物語は禁足地を舞台に、謎の少年ナタと「白の孤影」と呼ばれるモンスターを巡る冒険が展開する。人と自然の関わりをテーマに、これまでのシリーズでは触れられなかった世界の謎に迫る内容となっており、過去作のファンも新規プレイヤーも楽しめる設計になっている。

また、オンラインマルチプレイも大きく進化。クロスプレイに対応したことで、異なるプラットフォーム間でもプレイが可能になり、友達と一緒に狩りに出かけやすくなった。さらに、ストーリークエストもフレンドと一緒に進められるようになり、物語体験を共有できるようになっている。

サポートハンターという新システムも導入され、オンラインでフレンドがいなくても、NPCハンターがクエストに同行してくれるようになった。これにより、ソロプレイでも疑似的なマルチプレイ体験が可能になり、初心者でも難関クエストに挑戦しやすくなっている。そして、困ったときには実際のプレイヤーに助けを求める「救難信号」システムも健在だ。