ゴート・オブ・デューティー(Goat of Duty)は、イタリアのデベロッパ34BigThings srlが開発し、Raiser Gamesより2019/7/11からSteamでリリースされた、ヤギたちの戦いを描いたガンシューティングゲームだ。
ヤギだけに高いジャンプを持っており、跳ねるたびに「メィメィ」とカワイイ声で鳴いてくれるので、心が癒される。ヤギ同士の戦いになるため、一見するとバカゲーになりがちだが、本作はしっかりとしたマップとモードが揃えられているので、バトルの中に笑いがある高い完成度になっている。
武器を使いながら、相手のヤギを倒して、勝利を目指していくだけでなく、4つのゲームモードがどんなプレイヤーでも満足させるバトル展開を生み出してくれる。マルチプレイも可能になっているので、みんなでわいわいとヤギバトルをして楽しい時間を過ごせる。ヤギにちょっとでも興味がある人におすすめしたいFPSシューティングゲームだ!
ヤギがヤギと戦うだけのゲームなのにかなり面白い
本作はヤギとなって武装しながら、他のプレイヤーが操作するヤギと戦うゲームだ。それ以上でもそれ以下でもない。ヤギに熱い情熱を傾けるだけ魂を持ったプレイヤーが集う最高に面白いゲームになっている。
2014年にリリースされた「Goat Simulator」が世界の至るところでセンセーションを引き起こし、大きな成功を収めた。さらにクマ、ネコなどの類似ゲームも登場したが、ヤギのような爆発的な人気にはならなかった。やはり、ヤギ以上にヤギゲームを超える逸材はでないのかと、世間では下火になっていたところで、本作Goat of Dutyの登場だ。
本作は2~10匹で行われるヤギたちの激しいデスマッチになっている。もちろん、シングルプレイだけでなく、マルチプレイにも対応しているので、世界中の猛者たちと一緒に最強のヤギを決める戦いを繰り広げよう。ヤギのくせ(?)にかなりテンポ良く、バトルが進み、ヤギが本来持っているかも知れない底知れないポテンシャルをそこはかとなく感じさせてくれる。
何よりもすごいのがほとんどのものに上れてしまう驚愕のジャンプ力と軽快に走るダッシュ力だ。人間には絶対に真似できない素晴らしい力を見せてくれる。ゲーム開始直後はヤギが持つこの2つの能力だけで面白くて笑い転げてしまうだろう。
そして、ヤギが武装をして相手のヤギを武器で倒す姿も、シュールで失笑してしまうことは間違いない。真顔でゲームをしていても、いつの間にかニヤニヤと顔が笑ってしまう。ヤギ恐るべしだ。ヤギがヤギと戦うなんともナンセンスなシューティングゲームは予想以上に楽しめる。クレイジーなヤギの衣装を身に纏い、ヤギのように踊り、戦闘で出血しながら、ヤギたちを倒していこう。
圧倒的なヤギたちの戦いが笑いを振りまいてくれる
テンポの速い展開が売りとなった本作は、生き残りを賭けたバトルが楽しめる。操作性は他のFPSガンシューティングと同じようにマウスで視点を変更して、キーボードを使って移動する形だ。FPSが初めてでなければ操作で戸惑うことはないだろう。
Shiftキーでブーストダッシュが可能になっており、これがまた嘘みたいに速い。スプリントというレベルではなく、瞬間的な加速装置だ。ピンチなときに発動させて、敵からの速攻を避けるような使い方もできる。
基本的にヤギなので打たれ弱いが、ヘッドショットなどはかなり難しい。動きが速い上に頭が小さく当てづらい。一撃で倒せたらよほど相手との力量が離れているか、運がいいときだけだろう。ヤギだけに紙装甲でありながら、スピードが早いので中々沈まないところが戦いを非常に盛り上げてくれる。
武器に関しては、マップのあちらこちらにスポーンするポイントがあり、そこへ行って入手することになる。光が立ち上がるので、武器が出てきたタイミングを逃すことは少ない。各武器ともに使い切りで、弾がなくなったら勝手に捨ててしまうので、弾がなくなる前に弾薬を補給するか新しい武器を手に入れていこう。
豊富に揃ったゲームモードとマップがプレイヤーに飽きを感じさせない
本作に用意されているのは「Classic free-for-all」「Gun Deathmatch」「Herd Wars (or team deathmatch for humans) and an original」そして、新しいモードである「the crazy Fus Ro Arena」の4つのモードだ。
相手となるヤギをひたすら倒すだけでなく、場外まで吹き飛ばすのが目的だったり、モードによってゲームそのものの遊び方も変わっている。コンテンツは豊富に揃っているので、飽きることなくゲームを続けられるだろう。
マルチプレイのルームはプレイヤーがホストとなって簡単に作成できる。おまけにゲームルールもホスト側が自由に設定できるようになっているので、自分で遊びたいモードがあれば、ずっとそのモードにして色々なプレイヤーを招くといい。
近未来の自宅にあるような農場、遠くの惑星で山々を彷徨ってみたり、子羊の砂漠で生き残ったり、今にも崩れてきそうな場所で頭上への恐怖を体験したり、宇宙ステーションを散歩したり、中世の村での驚異的な世界観を堪能したりと、どのマップも遊び心が満載のクレイジーな作りになっている。
ヤギらしく高低差のあるマップがたくさん揃っており、どうしても上をとってしまいたくなるが、敵がどこから来るかわからないので、一ヶ所に留まっていると危険だ。絶えず移動しながら、連撃を喰らわないように立ち回ろう。たくさんのゲームモードとマップが本作を盛り上げてくれる。
現状未完成品である早期アクセスバージョン
ヤギになってヤギと戦うと言うだけでも面白い要素をびんびんと感じさせる素晴らしいゲームではあるが、本作まだ未完成であるアーリーアクセスバージョンになっている。期間としてはリリースから3~4ヶ月を予定しており、プレイヤーたちのフィードバックや反応に問題がなければ、正式版であるフルアクセスバーションとして発売を開始するようだ。
フルバージョンになると、ロードマップには新しいマップ、ゲームモードやヤギの衣服(スキン)、武器、競争力のある面白いコンテンツなどを追加される。本作を通してヤギの一般的な生活の質が調整されていき、地域社会への影響を与えるゲームにするのが、開発元である34BigThings srlの目標だ。
現状ではアンロックされているものを含めると4種類のゲームモード、6種類のマップ、7種類の武器、25種類以上のヤギが使用できるが、これが大きく増えていくのは嬉しい。
プレイヤーのフィードバックを広く求めているため、アーリーアクセス期間はゲームの価格が安くなっている。本作に興味があるのであれば今のうちに購入しておこう。ゲームに対してなんらかの気づきがあれば、遠慮なくコミュニティを通じて意見ができる。アーリーアクセス期間ならではの楽しみ方だ。
動物園などの馴染みがないとヒツジとヤギの違いがよくわからない人も多いだろうが、ヤギは想像以上に興味深い動物になっている。実際に高いジャンプ力を持ち、見知らぬ者を見かけると攻撃してくる凶暴性もあり、さらにその時の突進力は相当なものだ。
本作Goat of Dutyでヤギの素晴らしさを実感してくれる人がいたら、なによりも大きな喜びになるだろう。アグレッシブに動き回るヤギを操作して、愛情と親しみを感じながら楽しめる。ヤギが好きで最強のヤギの目指している人におすすめのヤギによるガンシューティングゲームだ!
Goat of Dutyスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7 (64bit) | Windows 10 (64bit) |
CPU | Intel Core i3-4160 | Intel Core i5-6600K |
メモリー | 4 GB RAM | 8 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 / AMD R9 270 | NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD R9 290 |
VRAM | 2 GB | 4 GB |
HDD空き容量 | 5 GB | 5 GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 |
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