『The Last Hero of Nostalgaia』のタイトル画像

『The Last Hero of Nostalgaia』は、2022/10/20からSteamで正式配信されているCoatsinkの購入型PCゲームで、謎のピクセル化現象が起こった世界でバトルに挑むアクションRPGタイトル。

デジタルゲーム業界創世記の作品をメタ表現する風刺の効いた世界観と設定、「死にゲー」に近い歯応え満点の難易度、「棒」で表現された主人公キャラクターのカスタマイズ要素が大きな魅力で、ひねりのある世界観設定を持ったやり込み要素満点のアクションRPGで遊びたい人におすすめの新作。

棒の騎士が活躍するアクションRPG

現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『The Last Hero of Nostalgaia』は、謎のピクセル化現象によって「下位互換」してしまったファンタジービデオゲーム世界「Nostalgaia (ノスタルガイア)」を部隊に、簡素な「棒」で再現された騎士として戦いに挑む新作アクションRPGだ。

ゲーム世界が低解像度のピクセル化で崩壊の危機に瀕しているという「メタ」な世界観設定が秀逸な本作では、プレイヤーが見るも無残な形になってしまった主人公のヒーローを操作しつつ、無知なゲーム世界の住人と戦いを繰り広げ、「Nostalgaia (ノスタルガイア)」を救うために冒険を続けることになる。

ピクセルの主人公が戦う『The Last Hero of Nostalgaia』

▲鎧の下にあるのは「棒」になった身体。最悪レベルの簡略系になってしまった騎士が主人公だ。

プレイ中にはナレーションによる「ヤジ」も入り込み、アイロニカルな世界観が炸裂。風刺の効いたファンタジー世界での冒険要素が面白く、海外ゲーム作品独自のユーモアとブラックジョークを堪能できること請け合い。ゲームの歴史について詳しいオールドユーザーほど「ニヤリ」とできる新作だぞ。

バトルの難易度は「死にゲー」クラス。サクサクな戦いで突き進む類の作品ではなく、何回もゲームオーバーの憂き目に遭いながら徐々に攻略していくシステムを持っているため、『ダークソウル』シリーズに代表される死にゲーの世界が好きな人にはピッタリ。歯応え満点のプレイシステムが大きな特徴だ。

標準で日本語インターフェースをサポート

ゲームを開発したのはOver the Moonで、パブリッシングはCoatsinkが担当。Steamでの販売価格は2570円だが、ストアではゲームの「さわり」を体験できる無料のデモ版が配信されているので、まずはこちらでお試しプレイをしてから購入を検討するのもアリ。親切なシステムも光る必見の新作ゲームだ。

サポートされているプレイ言語は全部で6種類。作品は標準で日本語インターフェースと字幕をサポートしているため、海外ゲームが苦手な人でも安心してプレイできるはず。また部分的ながら汎用コントローラーでの操作もサポートしており、幅広いゲーマーがプレイできる環境も整っている。

日本語UIをサポートしている『The Last Hero of Nostalgaia』

▲凶悪で強い敵キャラクターたちが続々登場。バトルの歯応え満点の新作アクションRPGだ。

なお、本作はSteamで配信中のPC版以外にXbox One、Xbox Series X/S向けにも配信中で、異なる世代のハードを跨いだオンライン協力プレイにも対応。さらにXbox Series X/Sに最適化されているため、次世代ハードの強みを発揮したプレイ要素を体験できる。該当するハードを所有している人は要チェックだ。

解除できるSteam実績は合計で40種類存在。実績ハンターを自負する人にもおすすめの新作で、何度もゲームオーバーの画面を見ながらゲームを攻略していく達成感をたっぷりと味わえるはず。詳細は後述するが、PCへの要求スペックもそれほど高くなく、幅広いPC構成に対応するタイトルだ。

謎のピクセル化現象が起こった世界でバトルに挑むアクションRPG『The Last Hero of Nostalgaia』は、現在Steamで好評配信中。ドット絵と高精細な3Dグラフィックが混在する「ミスマッチ」が冴え渡る必見の新作だ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】ピクセルになった主人公で戦え!

ゲームシステム

皮肉たっぷりのナレーションに誘導されながらプレイを展開していく『The Last Hero of Nostalgaia』のゲームシステムは、何度も死にながら戦いを進める「死にゲー」タイプのアクションバトルで成り立っている。5種類に分かれるクラスを選択し、棒になってしまった主人公を操作して戦いに挑もう。

ゲームを開始すると「キャラクターカスタマイズ」セクションにアクセスできるが、ここでどのパラメーターを弄っても主人公の外見は一切変わらない。アクションRPGにありがちなキャラメイクシステムを皮肉ったシステムが秀逸だ。ここでは好きな名前を設定できるので、クラス選択画面へと移行していこう。

『The Last Hero of Nostalgaia』のキャラメイク画面

▲全く意味のないキャラクターカスタマイズセクション。ブラックユーモアが効いている。

本作に登場するクラスは「データディン」「フォーマッター」「レゾリューショナリ」「ソーサラー」「ランダマスター」の5種類に分かれており、それぞれ生命力・スタミナ・装備運搬力・腕力・器用さ・ソース・ラック・合計防御力に分かれるステータスの数値が異なる。好きなクラスを選択しよう。

ちなみに本作には、操作体系について学べるチュートリアルセクションが存在し、ここで盾を使った防御やドッジ、攻撃スタイルを会得できる。敵に攻撃する場合には最初に「ロックオン」を行うターゲティングシステムを採用しているので、サンプルとして登場する敵キャラを倒しながら操作のイロハを体得しよう。

作品に登場する武器は、プレイヤーが選択したクラスが持っている「腕力」「器用さ」「ソース」のステータス値に応じてダメージが増加。所謂「属性ボーナス」が発生するので、クラスを選択する際にはこれらの要素を考えながら選んでいくと良いだろう。アイテムについて詳しくなっておくことも大切だ。

崩壊前の記憶を辿っていくプレイ要素が秀逸

崩壊しているゲーム世界には「記憶(メモリ)」が残っており、それらが具現化したアイテムも存在。探索を行いながら優れたアイテムを集めていく要素が「記憶探し」に関連付けられている世界観が面白く、かつて完全な状態だった世界を辿っていくノスタルジックな感覚も体験できてたのしい。深みのある新作だ。

記憶を辿る要素がある『The Last Hero of Nostalgaia』

▲装備品を獲得することで棒状の主人公もだんだんカッコ良くなってくる。やり甲斐があるぞ。

プレイマップは一方通行ではなく、以前探索したエリアにワープして取りこぼしたアイテムを回収できるシステムもあるため、ゲームシステム全般を使いこなすことでプレイが楽になる。説明する際に「皮肉」や「嫌味」を言う毒舌ナレーションには慣れる必要があるが、プレイを夢中にさせてくれる新作だ。

なお、マルチプレイでフレンドと一緒に冒険したい場合には、アイテムの「旅仲間のポータル」を利用する。これを使用することで自分のワールドに他プレイヤーが同期できるようになるが、フレンドの世界へ同期した場合には、フレンドの進捗状況に自分が合わせることになるので、十分に注意しよう。

ゲームの歴史と懐古主義、そしてユーモアのセンスが高いレベルで融合している本作は、長年に渡って多くのハードでゲームをプレイしてきたユーザーに対して感銘を与えてくれる新作タイトルで、少々の「哀愁」も漂う世界観とストーリー要素が最高に面白い。オールドゲーマーに触れてほしい作品だ。

【おすすめポイント】記憶を探して戦いを続けよう!

システム要件

『The Last Hero of Nostalgaia』のシステム要件は低め。全体的に3Dグラフィックを用いた作品でありながら、推奨環境で提示されているグラフィックボードは「RX 570」もしくは「GTX 970」となっており、現行のローエンドなゲーミングPCであれば余裕でプレイできる。幅広い人におすすめだ。

CPUの推奨要件はIntelの第8世代「i-5」クラスのプロセッサーで、AMDの場合は「Ryzen 3」になる。なお、最低動作環境ではIntelの第6世代「Skylake」やAMDの「FX-6000」をサポートしているため、古いPC構成にも対応できる点がポイント。CPUとGPU共に参入の敷居が低い作品と言えるだろう。

要求スペックが低い『The Last Hero of Nostalgaia』

▲プレイ画面はゴリゴリの3Dグラフィックだが、意外にも要求スペックはかなり低い。

メインメモリは8GB積んでいれば良く、この点も敷居が低い。最適化が上手く行っている印象を受ける新作アクションRPGだ。ただしOSに関してはWindows 10が最低ラインとなっているため、Windows 7や8.1環境のままでいる人は、OSのアップグレードを検討しよう。インストールサイズは4GBと少なめだ。

【おすすめポイント】幅広いPC構成に対応する新作!

ノスタルジックな想いに浸れる新作

謎のピクセル化現象によって崩壊の危機に瀕している世界で戦う新作アクションRPG『The Last Hero of Nostalgaia』は、「記憶から忘れられつつあるゲーム」という哀愁漂う設定が面白い必見のタイトル。その昔夢中になって遊んだゲームの記憶がある人は、本作が持つアイロニカルな世界観に共感するはずだ。

自暴自棄になっているフシもあるナレーションは、過ぎ去りし栄光の日々を引きずっている本作の舞台を代弁しているようにも感じられ、そこに深いシンパシーが生まれる余地がある。丹念な解説が付いている装備品の数々も、消費された後にひっそりと消えていった歴代ゲームの面影を感じさせて物悲しい。

哀愁漂う世界観が魅力の『The Last Hero of Nostalgaia』

▲基本はメタな笑いを持つタイトルだが、その中に何とも言えない「哀愁」が漂う。

ゲームシステム的には高難易度に入る部類で、プレイ中はノスタルジックな想いは一旦横に置いて、スリリングかつソウルライクなバトルに夢中になれるはず。インディーゲームデベロッパーらしい発想が面白い新作ゲーム『The Last Hero of Nostalgaia』は、現在SteamとXboxストアで好評配信中だ。

【おすすめポイント】深い感情が持ち上がる必見作!

The Last Hero of Nostalgaiaスペック/動作環境

動作環境 必須環境 推奨環境
対応OS Windows 10 64-bit
CPU Intel i3 Skylake | AMD FX-6000
メモリー 8GB
グラフィックカード AMD Radeon R7 260X | NVIDIA GeForce GTX 750 Ti
VRAM
HDD空き容量 4GB
DirectX
回線速度

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