
『鳴潮(めいちょう)』は、2024年5月よりKURO GAMESが基本プレイ無料でPC・スマホ・PS5のクロスプラットフォームでリリースしたオープンワールドアクションRPGである。プレイヤーは記憶を失った「漂泊者」として、災害「悲鳴」によって文明が崩壊した世界・ソラリスを旅しながら、「共鳴者」と呼ばれる仲間たちと物語を紡いでいく。
ジャンルとしては原神と同じオープンワールドの構造だが、実際にプレイしてみると両者の方向性はかなり異なる。原神がRPG的な積み重ねと物語体験を重視するのに対し、鳴潮は明確に「アクション」と「探索の自由度」にリソースを集中させており、同じ見た目のジャンルでも遊び心地はまるで別物である。The Game Awards 2025ではPlayers' Voice賞を受賞するなど、リリース後も精力的にアップデートを重ねるごとにプレイヤーからの評価を着実に高めてきた作品。
最大の特徴は、逆転反撃や極限回避を軸にした高速コンボ戦闘と、壁走り・鉤縄・ソアー飛行による立体的な探索である。さらに、倒した敵を装備として収集する「音骸」システムが戦闘と探索を一つのループとして結びつけており、遊ぶほどに手触りの良さが増していく設計になっている。高速で爽快なアクションバトルを求めるプレイヤー、広大なオープンワールドの探索を楽しみたいプレイヤー、そして魅力的なキャラクターたちとの物語を堪能したいプレイヤーにおすすめの一本である。
鳴潮の世界観と探索の特徴
『鳴潮』の舞台となる惑星ソラリスは、数百年前に「悲鳴」という大災害が降りかかり、旧文明が崩壊したポストアポカリプスの世界である。その災厄とともに「残像」と呼ばれる敵性存在が出現し、人類はいまも残像の脅威にさらされながら新たな文明を築いている。各地域には「歳主」と呼ばれる神獣のような守護者が存在し、人々の暮らしを見守っているのだが、この歳主がそれぞれの地域の文化や信仰と深く結びついているのがとても面白い。

現在実装されている3つのエリアは、それぞれまったく異なる雰囲気を持っている。最初に訪れる「瑝瓏」は東洋風の風景が広がる地域で、龍の姿をした歳主「角」が治めている。壮大な山岳地帯や古代遺跡が点在し、荒廃と復興が入り混じる独特の空気感がある。続いてVer2.0で追加された「リナシータ」は、ヨーロッパの港町を思わせる芸術と仮面の国で、都市国家ラグーナを中心にカルネヴァーレ(仮面舞踏会)の文化が色濃く描かれている。さらにVer3.0では学園都市「ラハイロイ」が登場し、スタートーチ学園を舞台にした青春群像劇が展開される。

探索面では、ダッシュにスタミナが消費されない仕様や、壁をスタイリッシュに駆け上がるパルクール、「鉤縄」によるフックロック移動、Ver2.0以降に追加された自由飛行など、移動の自由度が非常に高いのが本作の大きな魅力だ。オープンワールドの探索がストレスなく楽しめるよう徹底的に設計されており、「あの崖の上に何があるんだろう」という好奇心がそのまま行動に直結する快適さがある。世界観に関しては独自の専門用語が多く、序盤はやや取っつきにくいという声もあるが、ストーリーを進めるうちに少しずつ理解が深まっていく構造になっている。

鳴潮の戦闘システムとアクション
『鳴潮』の戦闘は、このゲームにおける最大の強みであり、同ジャンルの競合タイトルと比較しても頭一つ抜けた完成度を持っている。3人パーティによるリアルタイムアクションを基本としつつ、逆転反撃(パリィ)、極限回避、コンボ派生、キャラ切替連携を組み合わせた戦闘設計は、触った瞬間に「これはアクションゲームだ」と感じさせるほどの密度と手応えがある。原神の戦闘が元素反応を起点とした「仕組みで倒す」設計であるのに対し、鳴潮は「操作スキルで圧倒する」方向に明確に舵を切っている。

特に秀逸なのが、キャラクターごとの操作感の違いである。各共鳴者には「共鳴回路」と呼ばれる固有のリソース管理機構が設定されており、自傷ダメージでゲージを溜めて爆発的な火力を出すキャラ、空中戦を得意とするキャラ、防御カウンター特化のキャラなど、一体ごとにプレイスタイルがまるで異なる。

ムーブリストやゲージ管理の深さは格闘ゲームに近い感覚で、「このキャラの動かし方を極めたい」という欲求が尽きない。『Devil May Cry』や『NieR:Automata』のようなスタイリッシュアクションが好きなプレイヤーには、原神よりもダイレクトに刺さる手触りだろう。
3人のキャラを切り替える際に発動する「変奏スキル」「終奏スキル」の連携システムも、戦闘のテンポを劇的に加速させている。攻撃の途中でキャラを切り替えても、切替元のモーションが中断されずに完遂するという独自仕様があり、常に2キャラ分の攻撃が重なるような濃密な戦闘体験が実現されている。
サブアタッカーの終奏スキルでバフを乗せてからメインアタッカーに切り替えて一気に畳みかける、あるいはヒーラーの変奏スキルで回復しつつ攻撃に転じるといった連携を自分で組み立てていく快感は、チーム編成を考える段階からすでに楽しい。キャラクターの凸(重ね)によってサポート性能が化けるケースも多く、推しキャラを育てるほどチーム全体が強くなる実感が得られる設計は、長期運営ゲームとして理想的である。
音骸システムと育成・ビルド構築
『鳴潮』のキャラクター育成で大きなウェイトを占めるのが「音骸」と呼ばれる装備システムである。音骸はフィールド上の敵「残像」を倒すと一定確率でドロップし、倒した敵の姿がそのまま装備品になるという、他のゲームにはあまり見られないユニークな仕組みだ。各キャラクターは最大5つの音骸を装備でき、メインステータスやサブステータスの組み合わせでキャラの性能が大きく変わる。

特にユニークなのは「音骸スキル」の存在である。装備したメイン音骸のスキルを戦闘中に使用でき、残像に変身して攻撃したり、残像を召喚して援護させたり、HPを回復したりと効果はさまざまだ。どの音骸を装備するかで戦術の幅が広がるため、単なるステータス補正にとどまらない戦略的な選択が求められる。また、同じ種類の音骸を複数装備すると「ハーモニー効果」と呼ばれるセット効果が発動し、キャラのダメージや防御力がさらに強化される。
音骸の厳選はエンドコンテンツとしてやり込み要素が深い。フィールドの雑魚敵を倒して集められるため、特定のダンジョンを周回し続ける従来のゲームとは違い、オープンワールドの探索そのものが育成に直結している点が秀逸だ。ただしサブステータスはランダムで決まるため、理想的な音骸を入手するにはそれなりの時間が必要になる。とはいえフィールドを走り回りながら自然に集まっていくので、「育成のために仕方なく周回する」という感覚が薄いのは好印象である。キャラの育成に必要な素材全般の入手性も良好で、デイリーの消化も慣れれば10分程度で済む手軽さも嬉しいポイントだ。
鳴潮のストーリーとキャラクター
鳴潮の物語は、かつて世界を壊滅させた災害「悲鳴」の余波が残る世界・ソラリスを舞台に展開される。プレイヤーの分身である漂泊者は記憶を失った状態で目覚め、自分が何者であるのかを探す旅に出る。道中で出会う「共鳴者」たちはそれぞれ異なる背景と信念を持ち、物語は彼らとの関わりを通じて世界の真相へと近づいていく構成である。

1章の「今州編」では、中華風の都市国家を舞台に残像(モンスター)の脅威と政治的な権力構造が描かれ、漂泊者は地域の指導者・今汐や近衛の散華らと共に事態の収拾に奔走する。
▼第1章
2章の「リナシータ編」では舞台がイタリア風の港町へと移り、愚者の劇団と呼ばれる仮面劇団や宗教組織セブン・ヒルズが絡む政治劇が主軸となる。劇団長ブラントや侍祭フィービーなど個性豊かなキャラクターが物語を牽引し、陰謀と信仰が交錯する展開はテンポ良く読ませる。
▼第2章
3章の「ラハイロイ編」ではSF色が一気に強まり、学園都市やデジタルゴーストといったモチーフが登場し、物語の幅がさらに広がっている。
▼第3章
1章は独自の用語が多く世界観の説明に時間を割く構成のため、序盤はやや取っ付きにくいかもしれないが、2章以降はキャラクター描写と政治劇の質が劇的に向上しており、「続きが気になるから先に進めたい」と自然に思える没入感が生まれている。
個々の共鳴者に焦点を当てた「連星任務」というキャラクターストーリーも充実しており、メインストーリーだけでは見えないキャラクターの過去や内面を掘り下げてくれる。ストーリーに関しては「1章は用語を覚える準備期間と割り切って、2章から本番」という姿勢で臨むのが現実的なアドバイスである。
『鳴潮』のストーリーは、記憶を失った漂泊者が各地域で事件に巻き込まれながら、少しずつ自分自身の過去と世界の真実に迫っていくという王道の構成だ。

特に注目すべきは、各キャラクターを深掘りする「連星任務」の完成度の高さだ。メインストーリーだけでは語られない個々の共鳴者たちの過去や想いが丁寧に描かれており、キャラクターへの愛着がぐっと深まる。元気いっぱいで童話好きな少女アンコ、自由奔放で危険な香りを纏うツバキ、芸術の国リナシータで活躍する劇団長ブラントや万能の小道具師ロココなど、個性豊かな共鳴者たちが揃っている。Ver3.0で登場したラハイロイのキャラクターたちも、学園生活という舞台設定を活かした青春ストーリーが好評を博している。


シネマティック演出のクオリティも高く、要所で挿入されるムービーシーンはまるでアニメ映画を見ているかのような迫力がある。BGMも非常に力が入っており、戦闘時の高揚感を煽る楽曲からフィールド探索時の穏やかな旋律まで、場面ごとの没入感を高めてくれる。
本作の主人公である漂泊者は、しっかりと喋り、察しの良さや時折見せる冷静さなど、独立したキャラクターとしての魅力がある。男女の切り替えがいつでもできるのもユニークなポイント。ストーリーの評価は尻上がりに向上しており、今後のアップデートでさらなる展開が期待される。
鳴潮の課金設計とガチャの仕組み
『鳴潮』は基本プレイ無料で、課金要素は主にキャラクターや武器を入手する「集音」(ガチャ)に集中している。星5キャラの排出には天井(上限保証)システムが設けられており、一定回数引けば確実に入手できる仕組みだ。同ジャンルの他タイトルと比較しても天井までの必要回数は標準的で、無課金・微課金プレイヤーにとっても計画的にキャラクターを集めやすい設計になっている。
特に評価したいのは、ゲーム内で配布される無償石の量の多さである。メインストーリーの進行やイベント参加、デイリーミッション、各種キャンペーンなど、遊んでいるだけで相当量のガチャ通貨が手に入る。KURO GAMESは不具合が発生した際のお詫び報酬も手厚いことで知られており、全体的にプレイヤーへの還元意識が高い印象だ。また、Ver2.4以降に始めた新規プレイヤー向けの「ソラ旅立ちの祝典」では、30日以内にミッションをこなすことで恒常の星5キャラを1体無料で受け取ることができる。
課金しなくてもメインストーリーやイベントはすべて楽しめるし、キャラクターの育成素材もフィールド探索やデイリーで十分に集められる。エンドコンテンツの「逆境深塔」も、時間をかけて育成すれば無課金キャラだけでも高難度をクリアできるバランスになっている。月額パスやバトルパスといった少額課金も用意されており、コストパフォーマンスは良好だ。これから始めるなら、まずはメインストーリーを第1章第3幕まで進めてガチャやデイリーミッションを解放し、初心者限定のボーナスイベント「潮鳴りの導き」をチェックすると、効率よくスタートダッシュが切れるだろう。現在も定期的に大型アップデートで新地域やキャラクターが追加されており、今から始めても十分に楽しめるタイトルである。
こんな人におすすめ
『鳴潮』が最も向いているのは、アクション操作そのものに楽しみを見出せるプレイヤー。逆転反撃・極限回避・コンボ派生を駆使する戦闘は、ガチャゲーにありがちな「ボタンを押すだけで勝てる」設計とは明確に一線を画しており、自分の腕前で敵を圧倒する達成感を求める人にとっては、このジャンルで最高峰の戦闘体験が待っている。『Devil May Cry』や『NieR:Automata』、あるいは『パニシング:グレイレイヴン』の戦闘が好きなプレイヤーであれば、まず間違いなく楽しめるタイトルである。
オープンワールドの探索を満喫したいプレイヤーにも強くおすすめできる。ダッシュのスタミナフリー、ソアーによる自由飛行、壁走りパルクールと、移動手段の選択肢が豊富に揃っており、フィールドを駆け回ること自体がご褒美になるゲーム体験は貴重である。原神の探索が好きだったがスタミナ制限にストレスを感じていたプレイヤーには、特に刺さる設計だろう。さらに、音骸の収集とビルド構築に没頭できる育成好きにとっても、長期的なモチベーションを支える仕組みが十分に整っている。無課金・微課金でも戦力を揃えやすい課金設計は、カジュアル層にとっても嬉しいポイントである。デイリーの拘束時間も短めに設計されているため、忙しい社会人でも無理なく継続できるバランスになっている。
但し、スマホ端末でプレイしたい人は、50GBを超えるアプリ容量と端末への高負荷を事前にチェックしておくべきである。動作の安定性を重視するなら、PC版やPS5版でのプレイが推奨される。端末スペックに不安があるなら、まずPC版で試してみるのが無難だろう。
総合的に見て、『鳴潮』はリリースからの1年半で別のゲームかと思うほどの進化を遂げたタイトルである。開発チームのアップデート頻度と改善姿勢は同ジャンル内でも屈指であり、プレイヤーからのフィードバックが実際にゲームに反映されるスピード感も信頼に足る。ソアーの全マップ解放やストーリーの品質向上など、コミュニティの声に応えた改善が続いており、今後のアップデートにも期待が持てる。今から始めるプレイヤーにとっては、過去のどのタイミングよりも完成度の高いゲームが待っている。アクション好き、探索好き、育成好きのいずれか一つにでも当てはまるなら、無料で始められるこのタイトルをまず触ってみることを強くおすすめしたい。
鳴潮スペック/動作環境
| 動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
|---|---|---|
| 対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
| CPU | Intel Core i5-7500 | Intel Core i7-8700K |
| メモリー | 8GB | 16GB |
| グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 1050 | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
| VRAM | 2GB | 6GB |
| HDD空き容量 | 30GB | 30GB |
| DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
| 備考 |
© Kuro Games
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