
『バイオハザード レクイエム』は、カプコンより2026年2月27日に発売されたサバイバルホラーゲームである。PS5、Xbox、Nintendo Switch 2、PC(Steam・Epic Games)に対応しており、通常版の価格は8,990円(税込)。シリーズ本編11作目にして生誕30周年の記念作品だ。
本作の舞台は、かつての生物災害事件によりミサイル爆撃で消滅したラクーンシティ。プレイヤーは新主人公のFBI分析官グレース・アッシュクロフトと、人気キャラクターのレオン・S・ケネディを交互に操作し、ラクーン事件の隠された真実に迫っていく。グレースによる緊張感重視のサバイバルと、レオンによる爽快なアクションという対照的な体験が、1本のゲームの中にひとつの物語として詰め込まれている。
前作『バイオハザード ヴィレッジ』がアクション色の強い一人称ホラーだったのに対し、本作は二人の主人公が異なるプレイスタイルを提供する二重構造を採用。批評家、ユーザーから非常に高い評価を得ており、ホラーゲームが好きな人、アクションゲームが好きな人、そしてシリーズを初めて触れる人にも幅広く勧められる一作だ。発売5日で500万本を突破した実績が、その評価の高さを物語っている。
グレース・アッシュクロフトのゲームプレイ
グレース・アッシュクロフトは、ナンバリング作品では珍しい「普通の人間」の主人公だ。FBI分析官という立場から銃器の扱いには慣れているものの、歴代主人公が持つような特殊能力や卓越した戦闘技術はなく、内向的で怖がりな性格が特徴的である。プレイヤーはその等身大の恐怖感を、キャラクターと共有しながら進んでいく感覚になる。

ゲームプレイの軸は「慎重な探索と資源管理」だ。入手できる弾薬や回復アイテムの量は限られており、むやみに戦うよりも、ゾンビを引きつけて回避する、あるいは死角から破血アンプルを使って一撃で仕留めるほうが効率的な場面が多い。アイテムを預けられるアイテムボックスの活用も重要で、在庫管理の判断が生死を分けることになる。
前半の主要舞台となるローデスヒル療養所は、薄暗く入り組んだ構造で、鍵やパズルを解きながら少しずつ奥へ進んでいく形式を取っている。マップを確認しながら行き来するバックトラック要素があり、探索好きなプレイヤーにとっては隅々まで調べる楽しさがある。

グレース固有のシステムとして採血キットが存在する。フィールドの血溜まりや倒した感染者から血液を採取し、回復アイテムや弾薬、破血アンプルをクラフトできる仕組みだ。「怖いけど進まなければならない」という緊張感と、資源を自力で補う達成感がうまく組み合わさっており、ホラーゲームとして非常に質の高い体験を生み出している。サバイバルホラーの古典的な緊張感を現代的にアレンジした、本作の核心とも言えるパートだ。
レオン・S・ケネディのゲームプレイ
レオン・S・ケネディは、シリーズ屈指の人気を誇るキャラクターであり、本作では『バイオハザード6』以来のナンバリング作品への登場となる。今作の時点で49歳になっているが、DSO(米国大統領直轄エージェント組織)のエージェントとして第一線に立ち続けており、そのアクションの切れ味は健在だ。

レオンパートのゲームプレイは、グレースとは対照的にアクション寄りの設計になっている。ハンドガンのアリゲータスナッパーに加え、ショットガン、スナイパーライフルなど多彩な銃器を扱えるほか、近接武器のトマホークを使ったパリィや体術も活用できる。倒した敵が弾薬をドロップするため、グレースよりも積極的な交戦スタイルが求められる。
アイテム管理には『バイオハザード RE:4』でも採用されたアタッシェケース方式を使用する。限られたスペースにどのアイテムを入れるかを考えながら進む要素で、アクションゲームとしての判断の早さと、在庫管理のパズル的要素が融合している。また、敵の討伐数を記録するタクティカル・トラッカーを入手すると、サプライボックスでクレジットを受け取り武器の購入やカスタムパーツの強化が可能になる。

プレイヤーからは「大型リボルバー『レクイエム』をぶち込む爽快感がたまらない」という声が多く、ホラー側に振り切ったグレースパートと交互にプレイすることで、緊張と解放の波が絶妙なリズムを生んでいる。レオンの復活は多くのファンに喜ばれており、ベテラン・新規問わず楽しめるパートだ。
採血クラフトシステムの概要
『バイオハザード レクイエム』では、グレースとレオンで異なるクラフトシステムが用意されており、それぞれのキャラクター性に合った体験を生み出している。
グレースが使うのが独自の採血クラフトシステムだ。採血キットをフィールドで入手すると、マップ上に表示された血溜まりや感染者の死体から血液を採取できるようになる。採取した血液を変異させることで、回復アイテム、弾薬、そして背後から使えば感染者を一撃で倒せる破血アンプルなどをクラフトできる。採血キットには容量の上限があり、アンティークコイン6枚と交換できるオーバーライドマニュアルで上限を拡張することも可能だ。このシステムはグレース専用であり、レオンパートには引き継がれない。グレース操作中は資源をどんどん消費し、積極的にクラフトしていく運用が基本になる。素材に困ることはほとんどないため、ホラーゲーム初心者でも無理なく活用できる設計だ。

一方、レオンのクラフトはガンパウダーを消費する方式で、拾った素材を弾薬に変換するシンプルな仕組みだ。こちらもグレースとは独立したリソースとして管理されており、両者を混同しないことが序盤攻略のポイントになる。
また、本作はプレイヤーが一人称視点と三人称視点をリアルタイムで自由に切り替えられる。一人称は没入感が高く、三人称はキャラクターの動きを俯瞰しやすい。慣れてきたら状況に応じて切り替えることで、戦闘や探索の効率が大きく変わる。
ラクーンシティを舞台にした世界観と物語
本作の舞台となるラクーンシティは、バイオハザードシリーズの原点であり、シリーズファンにとって特別な意味を持つ場所だ。1998年に発生した生物災害事件(ラクーン事件)の後、政府の「滅菌作戦」によりミサイル爆撃で消滅したこの街を舞台にするのは、ナンバリング作品では今作が初めてとなる。廃墟と化した街並みにはかつての面影がそこかしこに残っており、シリーズを知るプレイヤーほど深く響く演出が随所に盛り込まれている。

ストーリーの主軸となるのは、アメリカ各地で連続する変死事件だ。被害者はすべてラクーン事件の生還者であり、体に黒い痣が浮き出ているという共通点を持つ。グレースは母が殺された廃ホテルのあるレンウッドで事件に巻き込まれ、やがてローデスヒル療養所でより深い謎に直面していく。一方レオンは同じ変死事件を追い、廃墟となったラクーンシティへと向かうことになる。

2つの視点が交差しながら一つの真実に近づいていく構成は、プレイヤーの情報を意図的に非対称に保ちつつ、「次に何が起きるのか」という引力を持続させる。詳細は伏せるが、過去作の設定を巧みに回収しながらシリーズの「これから」も示す内容になっており、プレイヤーからは「後半がとにかくすごい」という声が多数上がっている。シリーズ未経験者でも楽しめるよう入口は広く設計されているが、シリーズ経験者ほどより大きな驚きを感じられる作りだ。ラクーンシティという舞台そのものが、ホラーとしての雰囲気を最大限に引き出している。
RE ENGINEによるグラフィック表現
『バイオハザード レクイエム』は、カプコン独自のゲームエンジンRE ENGINEを使用し、シリーズ史上最高水準のグラフィック表現を実現している。人物の肌の質感、潤んだ瞳、揺れる癖毛の描写、光の透過表現など、フォトリアルな映像が全編にわたって維持されており、ホラーの恐怖演出をより強固なものにしている。

本作ではシリーズで初めてパストレーシングを実装した。パストレーシングとは光の反射や透過を物理的に正確に計算するレンダリング技術であり、暗い廊下のわずかな光源や血の表面の照り返しなど、細かな光の表現がリアリティを大きく高めている。ホラーゲームにおいて光と影のコントラストは恐怖演出の根幹であり、この技術の採用は演出面での大きな強みになっている。シリーズを長年プレイしてきた人であれば、あの廃墟がここまでリアルに再現されているという驚きもひとしおだろう。

視点切替システムとのシナジーも注目だ。一人称視点では画面の外側に潜む脅威への想像力が働き、三人称視点ではキャラクターの身体的な反応や表情をじっくりと観察できる。同じシーンを両方の視点でプレイすると、感じ方がかなり変わってくる。

技術面の最適化も総じて良好との評価を受けており、PC版も快適なプレイが確認されている。グラフィックの完成度は単なる技術的な見せ場にとどまらず、恐怖体験の質を根底から支える要素として機能している。プレイヤーがキャラクターの恐怖感に自然と共鳴できるのは、こうした映像品質の高さに依るところが大きい。
難易度設定とやり込み要素
『バイオハザード レクイエム』は複数の難易度を用意しており、初心者からシリーズ上級者まで幅広く対応している。
メインとなるのは「スタンダード」と「ハードコア」の2種だ。スタンダードは程よい緊張感と達成感を楽しめる現代的な標準難易度で、バイオハザード初プレイのプレイヤーでも無理なく進められる。一方「ハードコア」はシリーズ伝統の高難易度設定で、グレースパートではオートセーブが制限され、手動セーブにインクリボンが必要になる。弾薬や回復アイテムを無駄にできない本格的なサバイバル体験であり、シリーズ経験者にとっては歯応えある挑戦となる。

クリア後のやり込み要素も充実している。特筆すべきはチャレンジ「最後の謎」で、ゲーム内に散りばめられた謎解き要素の解明を目的とした高難度コンテンツだ。発売直後から世界中のプレイヤーが協力して解析に取り組んだほどで、周回プレイへの強い動機付けになっている。開発者も「周回・やり込みプレイでゆっくり謎解きを楽しんでほしい」とコメントしており、何周でも遊べる設計が意識されている。1周目では見えなかった要素が2周目に意味を持つことも多く、深く潜るほど発見がある作りだ。
スペシャルコンテンツではCPと呼ばれるポイントを消費してコスチュームや武器スキン、音楽カスタムなどを解放できる。視点切替や難易度の選択肢の広さと合わせて、長く遊び続けられる設計になっている。1本クリアするだけで終わらない充実のコンテンツ量だ。
シリーズ初心者がゲームを始める際の情報
『バイオハザード レクイエム』はシリーズ初プレイのプレイヤーへの配慮が随所に見られる。主人公グレースがバイオハザード事件に初めて巻き込まれる「新参者」という設定を生かし、シリーズの世界観や用語が自然な流れで説明されるため、過去作を知らなくても物語を理解しやすい。

ただし、シリーズ経験者ほど深みを感じられる内容も多い。特に前半の軸となる「ラクーン事件」は、初代『バイオハザード』から『バイオハザード3』で描かれた出来事だ。これらのリメイク作(RE:2、RE:3)はいずれも高評価であり、時間に余裕があれば事前にプレイしておくとより楽しめる。ただし本作単体でも十分に完結しているため、必須条件ではない。
購入を検討する際は、デラックスエディション(9,990円)も選択肢に入れたい。追加コスチューム5点、画面フィルター、武器スキン、チャームなどのDLCがセットになっており、世界観をより濃く楽しめる構成だ。コスチュームは見た目変更のみで、ゲームバランスへの影響はない。コレクターズエディション(12,500円)はスチールブックやアクリルスタンドも含む豪華な仕様だ。
また、本作は2026年内にUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)とのコラボ企画も予定されており、ゲーム外のメディア展開も注目されている。ホラーゲームが好きな人、アクションゲームが好きな人、そしてシリーズを初めて触れる人まで、多くの人に勧められる一作だ。難易度スタンダードであれば、ホラーゲームに不慣れなプレイヤーでも十分楽しめる。
バイオハザード レクイエムスペック/動作環境
| 動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
|---|---|---|
| 対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
| CPU | Intel Core i5-10400F | Intel Core i7-12700K |
| メモリー | 8GB | 16GB |
| グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 1650 | NVIDIA GeForce RTX 4070 |
| VRAM | 4GB | 8GB |
| HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
| DirectX | DirectX 12 | DirectX 12 |
| 備考 | パストレーシング非対応 | パストレーシング対応 |
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