【Switch】低予算でお財布に優しい面白インディーゲーム19タイトルをお届け!

ZOOM編集部

Switchで面白インディーゲームを探そう!今回の特集では、普段目に触れる機会が少ない「インディーゲーム」のカテゴリーに絞って、厳選したタイトルを一挙19作品ご紹介。知られざるインディーゲームの世界に目を向けることで、これまでに体験したことのない世界観やジャンルを発見することができるはずだ。

個人から少人数体制で製作されるインディーゲームには「フレッシュな状態のアイデア」がそのまま盛り込まれていることが多く、また販売価格も比較的安価な点が魅力。中にはダイヤの原石のような作品も多く含まれており、それらを発見した際の喜びはひとしお。自分の感性に合うインディーゲームを見つけてみよう。

安価なインディーゲームが多数存在するNintendo Switch

インディーゲームも豊富なSwitch

任天堂のハードということもあって、一般的には大手ゲーム企業のタイトルが揃っている印象を受ける「NintendoSwitch」だが、実は国内外のインディー系ゲームデベロッパーが開発したタイトルも数多く取り揃えている。多額の開発費を投じたAAAタイトルとは真逆の立ち位置にある作品群とも出会えるぞ。

小規模なスタジオが開発したゲーム作品という以外に、インディーゲームを明確に定義する要素は存在していないが、最も注目すべきポイントは重役やスポンサーの意向などに囚われずに「自由な開発」を行える点にある。自分が面白いと感じたことをそのまま具現化して発信できる点がインディーゲームの大きな強みだ。

自由な発想が魅力のインディーゲーム▲独創性に富んだアイデアを思う存分表現できる点がインディーゲームの魅力。ゆえに面白い作品が多い。

近年は「Unreal Engine」などに代表される優秀なゲームエンジンを一般の人でも利用できる環境が整っており、少人数でもハイクオリティーなゲーム作品を生み出せるようになった。この「テクノロジーの進化」がインディーゲーム業界を活性化させ、現在世界中の開発者が続々とインディーゲーム作品を発表している。

Switchで遊べるインディーゲーム19選

とらきちのトラキッチン

2021/5/20から正式配信されているオインクゲームズのSwitchソフト。絵本の世界から飛び出してきたようなキュートなキャラクター「トラの3兄弟」が主人公のパズルアクションゲーム作品。キッチンカーで全国を旅しながら料理を提供する彼らの「注文ミス」を正しく直してあげるプレイが展開していくタイトルだ。

ベルトコンベアに誤って乗っている食べ物をコマンド形式の命令で正しい種類や数に直していくプレイが特徴で、パズルアクションの中にプログラミング的な思考を用いる点が特徴。全部で60種類存在するステージには「おばけの国」や「宇宙」も登場し、大人から子供まで幅広い人が遊べる作品となっているぞ。

Switch向けのインディーゲーム『とらきちのトラキッチン』安価な価格でプレイできる『とらきちのトラキッチン』▲開発を手がけた「オインクゲームズ」は、メディアを問わずゲーム作品を製作している日本のブランドだ。

販売価格は1500円と安価。1人プレイ専用のゲーム作品だが、家庭内で子供さんと一緒に遊ぶのに最適なタイトルで、算数の要素も出てくるのでゲームをしながら勉強にもなる。「適度に頭を悩ませる」というキャッチコピー通りのプレイを楽しめるおすすめのパズルアクション系インディーゲーム作品だ。

テラテック

2021/4/28から正式配信されているテヨンジャパンのSwitchソフト。自動生成されていくオープンワールドを舞台に、ブロックや様々なパーツを組み合わせた自分だけの乗り物に乗って探索を楽しめるクラフト系シミュレーションゲーム作品。ブロック遊びやクリエイティブなことが好きな人にはおすすめのタイトルだ。

登場するブロックとパーツの総数は全部で400種類以上。ビークルタイプから空を飛ぶヘリコプターなど多彩なバリエーションの乗り物を自由に組み立てられる点が大きな魅力で、高速マシンを生み出してタイムアタックにチャレンジすることもできるので、遊び甲斐は満点。敵マシンとのバトル要素もあって面白さ抜群だぞ。

クラフト系インディーゲーム『テラテック』Switchで遊べる『テラテック』▲自由な発想で多彩な乗り物を生み出せるクラフトSLG。ポーランドのゲームスタジオが開発した作品だ。

購入価格は2200円と比較的安価。オンラインマルチプレイで最大4名のプレイヤー同士の対戦を楽しむこともできるので、ゲームプレイに慣れてきたら自慢のマシンを世界のプレイヤーにアピールしつつ、白熱の対戦やキャンペーンモードへのチャレンジ、クリエイティブモードでの共同作業で一緒に盛り上がろう。

Shady Part of Me

2021/2/25から正式配信されているFocus Home InteractiveのSwtchソフト。「少女」と「影」を交互に操作しながら夢の情景を探索していくアクションアドベンチャーゲーム作品で、抽象的かつ芸術的な観念に彩られた不思議なゲーム世界が印象的なタイトル。アート作品を愛する人にはバッチリハマるゲームソフトだ。

作品には2Dパートと3Dパートが混在しており、インディーゲームらしい自由な発想と感性で生み出された世界の探索要素を存分に味わえるようになっている。困難な状況を切り抜ける際に発動できる「時間巻き戻し」システムも搭載され、心ゆくまで様々なアクションを行いながら深遠な世界を体験することができるぞ。

Switch向けインディーゲーム『Shady Part of Me』不思議な世界を探索する『Shady Part of Me』▲ゲーム内の語りは『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演歴がある女優のハンナ・マリーさんが担当。

販売価格は2090円と比較的安価。ソロプレイ専用の作品でオンラインまたはローカルのマルチプレイ要素はないが、1人でじっくりと世界観に浸りながらパズルアクション要素に取り組んだり、不思議な光景を眺めて異世界滞在を楽しんだりすることが好きな人にはおすすめ。「少女」と「影」と一緒に冒険に出かけよう。

Cake Bash(ケーキバッシュ)

2020/11/19から正式配信されているCoasting SoftwareのSwitchソフト。「誰が一番おいしいお菓子になれるか」を競い合うゴキゲンなアクションゲーム作品で、最大4名のプレイヤーが一緒にワイワイ楽しめる作風を持っている。ポップでカラフルな「甘い世界」で大興奮のアクションバトルを体験しよう。

ゲーム内に登場する競技も「お菓子」をモチーフとしている点が特徴で、7種類登場するお菓子キャラクターから自分が好きなキャラクターを選択して、「マシュマロ焼き」や「フォーク避け競争」などの愉快な種目で1位の座を目指すことができる。性別や年代を問わず幅広いユーザーがプレイを楽しめるタイトルだ。

お菓子が主役のインディーゲーム『Cake Bash(ケーキバッシュ)』みんなで遊べる『Cake Bash(ケーキバッシュ)』▲3Dグラフィックで再現された「お菓子」の世界が秀逸。スイーツ好きな人にもおすすめのアクションゲームだ。

販売価格は2100円。1台のSwitch本体で遊ぶ「おすそわけプレイ」以外に、インターネットに接続して最大4名までのプレイヤーがドタバタなお菓子バトルを体験できるようになっているので、プレイバリューは抜群。家族や友人・知人たちと一緒に盛り上がりながら「お菓子のナンバーワン」を目指せるおすすめの作品だ。

Jump King

2020/12/7から正式配信されているPikiiのSwitchソフト。「塔のてっぺんにピッチピチのギャルがいる」という話を聞いた主人公が「ジャンプ力」だけを頼りにてっぺんを目指していくという世界観が炸裂する縦スクロール型アクションゲーム作品。バトル要素は一切なく、ジャンプを極めるプレイが続く通好みのタイトルだ。

懐かしさを感じさせるドット絵のグラフィックが秀逸で、ひたすらジャンプを繰り返し、徐々に難易度が上昇していくプレイ展開はまさに「アクションのためのアクションゲーム」といった趣。インディーゲームらしい発想とセンスが光るタイトルで、一度のミスで最下段まで落下してしまうこともあるため、最後まで気が抜けない。

Switch向けのインディーゲーム『Jump King』ジャンプで頂上を目指す『Jump King』▲スウェーデンに本拠を構えるデベロッパー「Nexile」が開発したインディー系ゲーム作品だ。

販売価格は1980円と比較的安価。ローカルおよびオンラインのマルチプレイ要素は一切なく、完全にソロプレイ専用の作品だが、ストイックに「てっぺん」を目指してジャンプを繰り返す緊張のプレイには、むしろマルチプレイ要素は不要。コントローラー操作を誤らないように緊張しながらスリリングなジャンプに挑もう。

Dicey Dungeons (ダイシーダンジョンズ)

2020/12/16から正式配信されているDistractionwareのSwitchソフト。ファンタジー世界を舞台に願いが叶うとされる「ダンジョン」に挑むデッキ構築型のシミュレーションバトルゲーム作品で、プレイに際して「ダイス(サイコロ)」を利用するボードゲーム風のゲームシステムが大きな特徴のタイトルだ。

登場するダンジョン挑戦者は全6種類で、プレイ中にレベルアップや装備品獲得でパワーアップさせていくRPG要素もある。バトル時には装備品でデッキを構築しながら多彩なモンスターたちと戦うことになり、ダイスの「出目」が勝敗を分けるポイントになる。アクションゲームが苦手な人でも進められるシステムを持っているぞ。

ダイスで遊ぶインディーゲーム『Dicey Dungeons (ダイシーダンジョンズ)』Switch向けのインディーゲーム『Dicey Dungeons (ダイシーダンジョンズ)』▲海外ゲーム作品らしいハイコントラストな色彩とポップでかわいいキャラクターが魅力のゲームタイトル。

販売価格は1520円と安価。プレイ人数は1名までとなり、ローカル通信やオンラインでのマルチプレイには非対応となるが、ダンジョン内部はプレイ毎に自動生成される仕組みとなっているので、繰り返しプレイに強い。1人のキャラクターにつき1つのエピソードを楽しめるので、毎回キャラを変えて遊ぶ面白さがあるぞ。

Carto (カート)

2020/10/27から正式配信されているHumble GamesのSwitchソフト。世界の地形を変えることができる特別な能力を持った少女「Carto(カート)」が主人公の作品で、離れ離れになってしまった「おばあちゃん」との再会を目指しながら、行く先々で出会う島民を不思議な力で助けていくゲームプレイが展開していく。

見下ろし型画面で展開するマップは、「地図の欠片」を手に入れることで特殊能力を用いた拡張を行うことが可能で、探索するマップを欠片によって広げながら探索するパズルゲーム方式のプレイを体験できる。自分が冒険する世界を自分の力で広げていくという斬新なアイデアが光るインディーゲームタイトルだぞ。

Switch向けのインディーゲーム『Carto (カート)』パズルアクションを楽しめる『Carto (カート)』▲少女の大いなる旅路を描くパズルアクション型のアドベンチャーRPG作品。グラフィックも秀逸だ。

販売価格は2050円。ソロプレイ専用の作品となり、ローカルまたはオンラインでのマルチプレイには非対応となるが、40曲以上登場するサウンドトラックで世界観に浸りながらワクワクする冒険を楽しめるので、満足度は高い。芸術性とアイデアに満ちたインディーゲームが好きな人にオススメの作品となっているぞ。

ハードコア・メカ

2020/10/15から正式配信されているLightning GamesのSwitchソフト。SF世界とロボットアニメ好きな人にはバッチリハマる世界観とゲームシステムを持つ作品で、「MECHA(メカ)」と呼ばれる二足歩行型兵器を操作しながら、爽快な2D横スクロール型アクションバトルを体験できる。ロボットファンは必見だぞ。

あえて2Dグラフィックを選択したプレイ画面が魅力で、重厚なロボットの質感を再現した描画は必見。8つのチャプターに分かれるストーリーモードはやり込み要素満点で、お楽しみのメカカスタマイズシステムにもアクセスできるため、満足度も高い。海外ゲームながら日本語音声にも対応している至れり尽くせりの作品だ。

メカが主役のインディーゲーム『ハードコア・メカ』横スクロールで戦う『ハードコア・メカ』▲敵のメカロボットは50種類以上登場。数々の受賞歴を誇る人気のロボットアクションゲームタイトルだ。

販売価格は3025円。最大4名の対戦プレイにも対応している点がポイントで、1台の本体をシェアする「おすそわけプレイ」以外に、Switch本体を持ち寄るローカル通信プレイとオンラインマルチプレイに完全対応。幅広いシチュエーションでPvP要素を満喫できる作品で、ロボット好きなプレイヤー同士で一緒に盛り上がれるぞ。

A Short Hike

2020/9/24から正式配信されているWhippoorwillのSwitchソフト。都会育ちの鳥の少女「クレア」を操作しながら、自然豊かな「ホークピーク州立公園」で冒険要素を繰り広げていくハートウォーミングなアドベンチャーゲーム作品。ゲームらしいアクション要素と様々な出会いを体験できるおすすめのタイトルだ。

クレアとして冒険する旅の道中では、様々な動物たちと出会って「お話し」することもでき、また自然を舞台とした作品らしいアスレチック要素にもチャレンジできるので面白さは抜群。空をグライドして自由に飛び回るプレイなど、アクションゲームとしての質も高く、思わず時間を忘れて熱中してしまうこと請け合いだぞ。

鳥が主人公のインディーゲーム『A Short Hike』アトラクション要素満点の『A Short Hike』▲ドット絵風の描画と3Dモデリングが高いレベルで融合した独自のグラフィックも注目ポイント。

販売価格は850円と非常に安価。ソロプレイ専用の作品となり、ローカル通信およびオンラインでのマルチプレイには非対応となるが、様々なNPC動物たちとの出会いがあり、自由な探索アクション要素も楽しめるので満足できるはず。ほっこりするファンタジックな自然世界を存分に味わえるおすすめのタイトルだ。

Into the Breach

2020/9/18から正式配信されているSubset GamesのSwitchソフト。巨大生物の脅威にさらされているディストピアなSF未来世界を舞台に、わずかな人類を救うためにロボットメカに乗って戦いを繰り広げていくターン制ストラテジーゲーム作品。ドット絵風のグラフィックと渋い世界観が光るおすすめのタイトルだ。

ミニマルな世界で展開していくターン制バトルでは戦略性抜群の戦いが進行し、新たなメカやパイロットの獲得要素も実装。自動生成されていくマップは繰り返しプレイにも強く、防衛に失敗したら別のタイムラインで再挑戦するなど、ローグライクな作風も良い。じっくり取り組んで最高の戦術を編み出すことが楽しい作品だ。

ローグライクなインディーゲーム『Into the Breach』Switch向けインディーゲーム『Into the Breach』▲宇宙を舞台とするRTSゲーム『FTL』の開発チームが製作した作品。ローグライクなシステムは共通。

販売価格は1620円で、プレイ人数は1名となる。未来世界とロボットSFが登場する作品が好きな人にはバッチリハマるストラテジー型タイトルで、派手なアクション要素こそないものの、戦略の楽しさを存分に味わうことができる。一昔前のゲーム作品を思わせるドット絵グラフィックの魅力に浸れるおすすめのRTSゲームだぞ。

タケシとヒロシ

2020/8/26から正式配信されているオインクゲームズのSwitchソフト。2人の兄弟「タケシ」と「ヒロシ」が主人公のゲーム作品で、人形アニメーションとロールプレイングパートの2種類が交互に展開しながら兄弟の絆を描くユニークな作風を持っている。ストーリー性に引き込まれる注目のインディーゲームだ。

病弱の弟ヒロシに自分のゲームをプレイさせている兄のヒロシは、弟が元気になることを願ってゲーム内でこっそりと敵キャラクター役を演じている。だがそのうち「ゲームクリエイター」としての才能の壁にぶつかることになり、ドキドキするストーリー展開が巻き起こることに。ドラマ性も抜群のタイトルだぞ。

兄弟の絆を描くインディーゲーム『タケシとヒロシ』安価に入手できる『タケシとヒロシ』▲クレイアニメ風パートとRPGパートの2種類で兄弟の絆を描いていく。深い没入感を提供してくれる作品だ。

販売価格は900円と安価。ソロプレイ専用の作品で、ローカル通信およびオンラインマルチプレイ機能は非搭載となるが、感情を揺さぶられるストーリー展開をバッチリ楽しむことができ、たっぷり遊べる。「インディーゲームらしい視点」で生み出されたおすすめのアドベンチャー型ゲームタイトルだ。

Gleamlight(グリムライト)

2020/8/20から正式配信されているD3パブリッシャーのSwitchソフト。闇に染まったガラスのファンタジー世界を舞台に冒険を楽しめるおすすめのロールプレイングゲーム作品で、ステンドグラス風のグラフィックと陰影の濃いコントラストが幻想的な雰囲気を醸し出す雰囲気満点のゲームタイトルとなっている。

ゲームの大きな特徴は「インターフェース(UI)」を一切表示しないストイックなシステム。画面上に余分な情報が表示されないことによってイマーシブなゲームプレイが実現し、没入感満点の冒険を体験することができる。あえて情報が提示されない世界で「手探りの直感的な操作」を行いながらプレイを楽しもう。

芸術性が高いインディーゲーム『Gleamlight(グリムライト)』シンプルなUIが魅力の『Gleamlight(グリムライト)』▲芸術性の高いファンタジー世界を冒険できる作品。プレイヤーの感性によって体験が変わるタイトルだ。

販売価格は1980円と安価。ソロプレイ専用の作品となり、ローカル通信やオンラインマルチプレイには非対応となるが、じっくりと画面を見ながら自分のペースで遊べるRPGが好きな人にはおすすめできるタイトルで、風景や現象から物語性を汲み取る感受性豊かなプレイ体験を存分に味わえる。不思議な世界が広がるぞ。

CrossCode

2020/7/9から正式配信されているDANGEN EntertainmentのSwitchソフト。遠未来世界での冒険要素が展開していく2DアクションRPG作品で、16ビット風の懐かしいゲームグラフィックが秀逸なタイトル。スムーズな物理演算でヌルヌル動くドット絵キャラでアクション性抜群のバトルを体験できるぞ。

スーパーファミコン時代にリリースされたソフトを彷彿とさせる16ビット風グラフィックは必見のクオリティーで、探索で得たアイテムを有効活用しながら強敵との戦いに挑んでいく創意工夫に満ちたバトル展開も秀逸。『ゼルダの伝説』シリーズが好きな人にはハマる世界観とゲームシステムを持ったタイトルだ。

16ビット風のグラフィックが魅力の『CrossCode』Switch向けのインディーゲーム『CrossCode』▲レトロクラシックなゲームグラフィックで冒険とバトルを堪能できるRPGファン必見作だ。

販売価格は2200円。プレイ人数は1名で、完全ソロ向けの作品となるが、最大で80時間のボリュームを誇るプレイ時間と、90個以上のスキルを習得できるシステムはやり込み要素満点で、30種類以上の大型ボスを含む120体以上の敵キャラクターとのバトルを体験できるので満足度は高い。たっぷり遊べるインディーゲームだ。

WHAT THE GOLF?

2020/5/21から正式配信されているTribandProductionsのSwitchソフト。型破りなゴルフプレイを体験できる面白さ満点のアクションスポーツゲーム作品で、既存のルールや仕組みに囚われないゴルフプレイは必見。コミカルな内容を持つハイテンションなアクションゲームを求めている人におすすめのタイトルだ。

本作では単純にボールを打ってカップインを狙うゴルフプレイではなく、何でもボールの代わりとして打つ変則的なプレイが展開。一軒家やサッカーボール、さらに車まで登場する破天荒な世界観が最高に面白く、ゴルフを超えた競技の世界を体験できるようになっている。「ゴルフ嫌い」な人も安心してプレイを楽しめるぞ。

変則ゴルフを楽しめるインディーゲーム『WHAT THE GOLF?』Switch向けインディーゲーム『WHAT THE GOLF?』▲ルール無用の世界でエクストリームなゴルフプレイが展開。ハチャメチャな世界観が光るタイトルだ。

最大プレイ人数は2名で、1台のSwitch本体をシェアする「おすそわけプレイ」に対応。エキセントリックな世界観に目が行きがちな作品だが、オンラインで高難易度ステージのランキングを競い合えるコンテンツ「チャレンジ・インポッシブル」もあり、PvP要素も楽しめる。長く遊べるおすすめのインディーゲームだ。

Graveyard Keeper

2020/2/6から正式配信されているtinyBuild GamesのSwitchソフト。中世時代を舞台に「墓場の管理人」としてシミュレーション要素にチャレンジする作品で、「魔女狩り」などが行われていた中世時代の世界を皮肉たっぷりに再現したブラックジョーク的な世界観を持つタイトル。ダークなテーマを持つゲームだ。

ゲームにはクラフトシステムや生活系コンテンツ、そしてダンジョンに潜入して戦いを繰り広げるバトル要素が搭載され、墓場の管理人という稀有な職業に勤しみながら日々の生活を送ることができるようになっている。レトロゲームを彷彿とさせる見下ろし型のゲームグラフィックも印象的で、ハマる人にはハマる作品と言える。

墓場の管理人になれる『Graveyard Keeper』ドット絵のグラフィックが魅力の『Graveyard Keeper』▲主人公は墓場の管理人。意外な人物を主役に据えるインディーゲームらしいダークなSLGタイトルだ。

販売価格は2390円。ソロプレイ専用の作品となり、ローカル通信とオンラインのマルチプレイには非対応となっている。なお、「My Nintendo Store」ではDLCがセットになった「Graveyard Keeper Collector's Edition」も2890円で併売中なので、世界観に興味を持った人はこちらの購入も検討してみよう。

Baba Is You

2019/12/16から正式配信されているHempuliのSwitchソフト。自分自身でゲームルールを自由に変更できるというパズルゲーム作品で、ゲームの基本ルールを決めるオブジェクトがステージ内部に配置され、そのブロックを操作することでゲーム内容が自在に変化していくという新感覚のプレイ体験を味わうことができる。

「単語」で分けられているオブジェクトを並び替えてルールを生み出すプレイが面白く、ステージ内のフラッグに辿り着くとゴールになるという条件を作るために、バラバラの単語ブロックを「Flag」「is」「Win」と並べ換えるなど、言葉遊びでパズル要素を解いていくプレイが展開。幅広い人が遊べる面白さ抜群のタイトルだ。

パズル系インディーゲーム『Baba Is You』自分でルールを生み出せるSwitchソフト『Baba Is You』▲言葉遊びとパズルゲーム要素を同時に体験できるユニークなゲーム。シンプルなプレイ画面も良い。

販売価格は1500円。ソロ向けの作品でマルチプレイ要素は存在しないが、適度に頭の体操を行いながらプレイを進めていく要素が非常に良く出来ており、飽きることなく遊べる。画面内で数々の「命令言語」を生み出しながらステージの仕組みを変化させて、ゴールできる環境を生み出そう。

Ori and the Blind Forest: Definitive Edition

2019/9/28から正式配信されているMicrosoft StudiosのSwitchソフト。『オリとくらやみの森』というタイトルでXbox OneおよびPC向けにリリースされていたタイトルのNintendo Switchバージョンで、本編に加えて新規コンテンツが加えられた完全バージョンとなっている。高い芸術性を体験できる作品だ。

精霊の「オリ」と精霊樹の化身「セイン」の冒険を描く世界観を持っており、舞台となる「二ブルの森」を救うための冒険を情緒たっぷりに味わうことができる。アクションRPG作品としてのゲームシステムを持ちながらも、どこかジャンルに当てはまらないプレイを体験できる点が魅力で、新鮮な驚きを受けること請け合いだ。

精霊の冒険を描くインディーゲーム『Ori and the Blind Forest: Definitive Edition』Switchで遊べるインディーゲーム『Ori and the Blind Forest: Definitive Edition』▲開発を担当したのは、ウィーンに本拠を構えるインディーゲームデベロッパーの「Moon Studios」。

販売価格は2052円。ソロプレイ向けの作品で、ローカル通信やオンラインマルチプレイには非対応となるが、受賞歴も持つ美しいゲーム世界は一見の価値あり。ハンドペイントで再現された暖かいアートワークと極上のBGMで深遠なファンタジー世界をたっぷりと堪能できるハイクオリティーなインディーゲームだ。

ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説

2019/6/14から正式配信されているスパイク・チュンソフトのSwitchソフト。カナダのインディー系ゲームデベロッパー「Brace Yourself Games」のローグライクなリズムゲーム『クリプト・オブ・ネクロダンサー』に『ゼルダの伝説』の世界観を組み合わせた作品で、探索とリズムアクション要素を体験できる。

『クリプト・オブ・ネクロダンサー』の特徴でもあるビートで戦うゲームシステムはそのままに、自動生成されるダンジョンで「リンク」や「ゼルダ姫」として冒険とバトルを堪能できる。キャラクターの外見を変更できる点も特徴だった『クリプト・オブ・ネクロダンサー』らしいコラボタイトルと言えるだろう。

ビートで戦うインディーゲーム『ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』『ゼルダの伝説』をフィーチャーした『ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』▲インディーゲームデベロッパーのヒット作が『ゼルダの伝説』とドッキング。ゼルダファンは必見の作品だ。

1台のSwitch本体をシェアする「おすそわけプレイ」に対応し、最大2名のプレイヤーが一緒に遊べる。家族や友人・知人と仲良くプレイできるタイトルで、リズムに合わせながら戦う新感覚のプレイを存分に味わえる。ドット絵風のグラフィックで再現されたゲーム世界も魅力的なオススメのインディーゲーム作品だ。

My Friend Pedro

2019/6/20から正式配信されているDevolver DigitalのSwitchゲーム。裏社会の銃撃バトルに何故か「バナナ」キャラが加わった世界観が非常にユニークなアクションシューティングゲーム作品で、3Dモデルを真横から見る「2.5D」型の横スクロールアクションが展開する。バレットタイム好きな人は必見のタイトルだ。

主人公は、顔を持ったバナナ「ペドロ」と会話ができるという設定で、華麗なアクションでキルを決めると「ペドロ」が驚く演出が登場。二丁拳銃のスタイリッシュなガンシューティング作品で、敵を撃った際には出血の描写もあるが、このペドロの存在がどこかプレイをマイルドでユーモラスなものにしている点がポイントだ。

バナナキャラが登場するインディーゲーム『My Friend Pedro』エキサイティングな銃撃バトルを体験できる『My Friend Pedro』▲アクロバティックなガンシューティングアクションを存分に体験できるタイトル。裏社会を相手に暴れよう。

販売価格は2050円と比較的安価。ソロプレイ専用の作品で、ローカル通信およびオンラインマルチプレイ機能は非実装となるが、スローモーションで敵の銃撃を回避できる「フォーカス」モードも搭載されており、遊び甲斐は満点。映画のように鮮やかなスタント系のシューティング要素が好きな人におすすめのインディーゲームだ。

奥深い魅力を持つSwitchのインディーゲーム

優れたインディーゲームには「独創性」と「アイデア」があり、似たようなジャンルと世界観、ゲームシステムを持つ大手パブリッシャーの「置きに行ったゲーム作品」とは異なる体験を与えてくれる。独自の操作やシステムを持っている作品をプレイする際には戸惑うこともあるかもしれないが、オリジナルの面白さは計り知れない。

エンターテインメント業界が行き詰まりに思える状況にある時、自由な発想を持った個人または少人数で開発された作品が状況を一変させることは珍しくない。インディーゲームに目を向けるとき、そこには「無限の可能性」が広がっており、ゲームを心から愛しているプレイヤーは、ゲームの新たな一面と未来を垣間見ることができる。

無限の可能性を持っているインディーゲーム▲ユニークな発想こそインディーゲームの真骨頂。世界にはまだまだ知られざるゲームが無数に存在する。

今回ご紹介した購入型のインディーゲームは値段も手頃で入手性も良く、1本のAAAタイトルを買う予算で複数購入できてしまう点も魅力。色々なSwitch向けのインディーゲームをプレイして、自分自身の目でゲームが持っているポテンシャルと可能性を体験していただきたい。きっとゲーム業界を見る目が変わってくるはずだ。

【おすすめポイント】自分にピッタリのゲームを見つけよう!