『プレイ:タイフォンハンター(Prey: Typhon Hunter)』は2018年12月12日にゲーム配信サイト「STEAM」にてダウンロードサービスが始まった。開発は「Arkane Studios」が行っており、パブリッシャーは「Bethesda Softworks」になっている。一人称のFPS視点にて宇宙船を探索するアドベンチャーゲームだ。
「Prey」は2006年に発売され、美しいグラフィックと奇妙な宇宙船で話題になり、大ヒットを遂げた。今回紹介するPrey: Typhon Hunterはダウンロードパッケージの一つになっている。プレイヤーは女性主人公であるモーガン・ユウとなり、隠れている他のミミックたちを見つけ出すのが目的だ。
最大6人で遊べるゲームになっており、その中の一人が鬼となって、姿を変えた他のプレイヤーを探し出す。かくれんぼ的なシンプルなルールで非常に盛り上がる。マルチプレイにも対応しているので、わいわいと遊びたいに人にオススメのゲームだ!
大人気ゲーム「PREY」の追加パッケージ!
今回紹介するPrey: Typhon Hunterは、少し複雑なシステムになっていて理解するのが少し難しい。ざっと説明をすると、Prey: Typhon Hunterは「PREY: Mooncrash」のオンラインマルチプレイアップデートに付随して追加されるサービスだ。
「PREY: Mooncrash」は「PREY」本編の直後にトランスターに隠されていた月面基地からの通信が途絶えたことからスタートしていく。ハッカーとしてトランスターの通信傍受の任を受けていたピーター。彼はカズマ社に囚われ、非情な契約を結ばれており、偵察衛星に駐在しながら、その原因を突き止めなければならなくなる。
ピーターは家族との再会するという唯一の希望を叶えるために、月面基地の失われた秘密を解き明かしていく。
謎に覆われたトランスター月面基地から脱出するのを阻む、未知の敵や待ち受ける障害、達成すべき指令はプレイするたびに変化し、何度でも楽しめるようになっている。おまけにより危険な状況へとダイナミックに変貌していく熱いシステムだ。
非常に面白いゲームシステムになっているので、この機会に「PREY: Mooncrash」をダウンロードしておこう。ゲームをするには「PREY」の本編も必要となるので、注意して欲しい。
巨大な宇宙船を使ってかくれんぼをしよう!
Prey: Typhon Hunterのメインコンテンツであるマルチプレイモード「Typhon Hunter」はかくれんぼ的なルールでゲームが進行していく。モーガン・ユウにならなかったプレイヤーはどんなものにも変身できる特殊な能力を持つミミックになり、なにがなんでもモーガン・ユウから逃げなければならない。
逆にモーガン・ユウとなったプレイヤーはレンチまたはピストルを使って、ミミックを倒せば勝ちとなる。ミミックは変身できる能力があるため、どこに隠れているのか見つけるのが非常に難しい。
かくれんぼと違う点を上げると、ミミックもモーガン・ユウの隙をついて反撃できるところにある。変身を巧みに使い、モーガンを討ち取れば、復活の時間まで体勢を整える時間が得られるのだ。この辺りは缶蹴りに近いルールとなるだろう。
つまり、モーガン・ユウ役のプレイヤーも圧倒的な強者という立場ではなく、返り討ちに遭うかもしれない危機を常に抱えているのだ。
徒党を組んだミミックに襲われてしまったら、ひとたまりもない。しかし、それはミミック側にとって、大変危険な賭けになる。何度でも復活できるモーガンと違って、ミミックはライフが1つしかなく、やられてしまったらそこで退場なのだ。反撃は可能ではあるが、最終手段と覚えておこう。
モーガン側もミミック側もかくれんぼの基本を守りながらも、戦略は無数に存在する。その大きな理由が様々なロケーションにあるだろう。カラオケバーのイエローチューリップやモーガンのオフィスなど、シリーズでおなじみの場所が舞台として用意されているのだ。
「Typhon Hunter」は2019年初頭にリリース予定の無料アップデートで追加されるVRモードにも対応しており、かくれんぼがますますエキサイトになるはずだ。今からしっかりと練習をして、VRモードに備えよう。
1人でも遊べるシングルプレイでも盛り上がる拡張パッケージ!
マルチプレイのコトばかり話してしまったが、シングルプレイにも魅力的なモードがある。それはVRを利用した「TranStar VR」だ。
TranStar VRでは「Prey」本編が始まる数日前を舞台しており、トランスターに存在する様々な従業員の生活を体験するコトが出来る。モーガンのオフィスやシミュレーション・ラボ、イエローチューリップなどの思い出深い場所で謎を解きながら、脱出するのが目的だ。全3ステージになっており、VRで様々な場所を見て回れるのはかなり楽しい。
他にもトランスター・ミュージアムの拡張版へアクセスが可能となるなど、特典も多い。こちらはタロスIロビーから着想を得えており、本作を象徴するアイテムである宇宙服や武器や地球外生命体ティフォンといったニューモッドを間近で鑑賞できるのだ。これはファンにはたまらないサービスとなるだろう。
メインメニューは最初からVRに対応しているので、今後のアップデートで現在VRで遊べないモードも順次VR対応していくに違いない。今後の展開が非常に楽しみなタイトルだ。
レベルの高いグラフィック!
VRはまだまだ発展途上の技術なため、VR対応のゲームだと、グラフィック面で若干の不安を抱えてしまうユーザーも少なからずいるだろう。しかし、Prey: Typhon Hunterにはそんな心配は無用だ。VRでありながらも、かなり美しいグラフィックが用意されている。
息を呑む圧倒的なエフェクトや目を奪われてしまう造形など、オブジェクトの完成度も高い。さらに部屋全体が動くような派手なギミックも用意されている。まるで本当にその場所に自分がいるかのような錯覚に陥ってしまうほどだ。ぜひVRでこのグラフィックを体験して欲しい。
グラフィックや音楽とどれをとっても高い点数をつけていながら、さらに対応している言語にも注目だ。なんと、インターフェイスは英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、そして日本語まで扱っている。おまけにすべての言語で字幕とボイスが完備されているのが、非常に素晴らしい。
これだけ多くの言語が対応していれば、マルチプレイで対戦相手がいなくて困るなどの致命的な問題を抱えなくてすむ。ローカライズは非常に繊細な問題で、随時、言語が追加されていくゲームはあまり多くない。翻訳にはそれだけ労力がかかってしまうのだ。最初から多数の言語を扱っているのは感動を覚えてしまう。
長年続いてきたゲームの新しい拡張となるので、新規プレイヤーは尻込みしてしまうかもしれない。しかし、Prey: Typhon Hunterの完成度はかなり高く、SF的な設定が苦手でなければ、かなりオススメ出来るゲームだ。VRによる優れた映像美と合わせて、ぜひ遊んで欲しい!
プレイ:タイフォンハンタースペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7/8/10 (64bit) | Windows 10 (64bit) |
CPU | Intel Core i5-2400またはAMD FX-8320 | Intel Core i7-4770またはAMD Ryzen 5 1600 |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GTX 660 2GBまたはAMD Radeon 7850 2GB | NVIDIA GTX 970 4GBまたはAMD R9 290 4GB |
VRAM | 2GB | 4GB |
HDD空き容量 | 20GB以上 | 20GB以上 |
DirectX | バージョン11 | バージョン11 |
備考 |
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