2022/2/16からSteamで正式配信されているClaudio Norori氏とAntonio Vargas氏の購入型PCゲーム。極寒の地「アークティコ」を舞台に研究活動を繰り広げていく新作サバイバルSLG。
犬ぞりやカヤック、パラシュートを用いながら移動と探索を体験できるオープンワールドの冒険要素、幅広い年代のプレイヤーが夢中になれるゲームグラフィック、2名のプレイヤーで一緒に遊べるCO-OPモードの実装が魅力で、毎日楽しみながら冒険できるサバイバルシミュレーションを求める人におすすめ!
極寒の地で研究しよう!
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Arctico』は、極寒の地「アークティコ」を舞台にオープンワールドサバイバル要素が展開していくおすすめの新作。近未来SF風のクラフトシステムを持ち、アイコン化されたUIで研究施設を整えながら冒険と探索を体験できるシミュレーションゲームタイトルだ。
プレイヤーはアークティコに拠点を構える研究者としてゲーム世界へと降り立ち、犬ぞりやカヤック、パラシュートなどの移動手段を用いながら広大なオープンワールドを探索していくことになる。ローポリなグラフィックで再現された極寒の世界と可愛らしいキャラクターが特徴のタイトルで、幅広い人におすすめだぞ。
▲デフォルトで用意されている4匹の犬にはそれぞれ好きな名前を付けられる。可愛さ満点の動物キャラだ。
裸一貫で資源を採取しながらバトル要素を体験していく一般的なサバイバルゲームとは異なり、本作の世界は非常に穏やか。収集したアイテムをベンダーマシンで換金しながら建設系アイテムを手に入れ、調査と研究の幅を広げながらプレイを継続していくスタイルの作品なので、バトルが苦手な人でも安心して遊べるぞ。
周囲に人が一切いない場所で孤独な実験を続けていくストイックなプレイ、そして幅広いクラフト要素を用いた研究実験がゲームの中心システムで、毎日自分で目標を定めながらコツコツとプレイを重ねていくことが好きな人であればハマるはず。癒やし要素もあるゲームタイトルを探している人にもおすすめだ。
約8年の歳月を経て完成した労作インディーゲーム
本作を開発したのは、インディー系ゲームデベロッパーのClaudio Norori氏とAntonio Vargas氏。作品がSteamに登場したのは2014年のことで、それから紆余曲折を経ながら約8年後の2022年、ついに待望の正式版として配信が開始された次第だ。諦めずに地道な開発を続けてきた労作と言えるだろう。
Steamでの販売価格は980円と比較的安価。1000円を切るお手軽な価格設定も光る新作ゲームで、最大2名でCO-OPを体験できるオンラインマルチプレイを楽しむために、親しいフレンドユーザーにプレゼントするのもアリ。争いのない世界で科学実験を続けながら、雄大な自然世界を一緒に遊び尽くしてみよう。
▲カヤックを漕いで水面を移動することも可能。この状態で釣り糸を垂らして釣りを楽しむこともできる。
インターフェースは英語一択となり、残念ながら日本語インターフェースおよび字幕・音声環境は非搭載。アイコンを多用したユニバーサルなデザインが光る作品だが、クラフトで研究用施設や装置を生み出す際には一般的な英語読解力がないと苦しい。ある程度英語力に自身がある人なら、孤独な研究要素を楽しめるはずだ。
単純なポリゴンを用いている作品なので、PC環境への要求スペックも低く、ローエンド帯のPCでも問題なくプレイできる。インストールサイズも1GB程度と控えめなので、ストレージが逼迫している人でも安心だ。インディーゲームタイトルらしい「軽さ」も魅力の新作シミュレーションゲームと言えるだろう。
極寒の地「アークティコ」を舞台に研究活動を繰り広げていく新作サバイバルシミュレーションゲーム『Arctico』は、現在Steamにて好評配信中。優しい雰囲気に包まれた世界で独特な研究サバイバル要素を楽しんでみたい人は、今すぐストアにアクセスして詳細なゲーム情報をチェックしよう!
【おすすめポイント】 世別を問わず遊べる新作ゲーム!
研究に打ち込もう!
『Arctico』におけるプレイヤーの目的は、近未来世界風の研究装置をクラフトシステムで生み出しながら、極寒の地で様々な研究を行っていくこと。バトル要素が皆無な本作では、雄大な自然を舞台にサンドボックス的なプレイスタイルでゲームを進めていくことが求められる。いろいろな装置に触れられるぞ。
氷にドリルを打ち込んでみたり、ポットで植物を育成してみたりと、本作に登場する研究要素は多彩。自分が拠点としている前哨基地を拡大しながら研究も同時に進めていくプレイが作品の本質で、一見地味な作業にハマること請け合い。自分のペースでゆっくりとプレイすることが好きな人にもおすすめの新作だ。
▲いろいろな研究に触れることができるシミュレーションゲーム。何ができるのか色々と調べていこう。
早期アクセス版の配信当初は一般的なサバイバルゲームのシステムを持っていた本作だが、長年の開発期間中に世界観とシステムが大幅に変化し、「決死のサバイバル要素」は希薄になっている。近年あまりにサバイバルSLG作品が氾濫したことが起因しているのかもしれないが、この方向転換は面白い発想だ。
なお、前述の通りプレイヤーのベースキャンプにはベンダーマシンがあり、これにアイテムを投入していくと機材を購入できる資金が貯まる。研究要素を進めるためにはアイテムや資金をマネジメントしていく能力も要求されてくるので、頭脳プレイが好きな人にも向いている。独特なサバイバルシステムを大いに遊び尽くそう。
【おすすめポイント】 研究が捗る新作シミュレーション!
ミステリアスな探索要素もアリ!
ここまでの紹介文を読んで、本作が「理系」なシミュレーションゲームだと思われた方も多いだろうが、本作にはきちんとゲームらしいコンテンツも実装されている。それが「前任者が残した手紙」だ。探索を行っていると、この手紙を発見する機会があり、読んでみると本作のビハインドストーリーを体験できるぞ。
通常のゲームプレイではあえて多くを語らず、プレイヤーが能動的に移動しながら探索を行っていくことで徐々にその姿を明らかにしていくシステムが非常に面白く、忠犬が引っ張ってくれる犬ぞりを移動させながら広大なオープンワールドを探索していくプレイも捗るはず。ゲームに隠された謎を全て発見しよう。
▲凍てついたオープンワールドは広い。マップを参照しながら特徴的なロケーションを巡っていこう。
約8年という膨大な歳月を投じて開発された新作インディーゲーム『Arctico』は、時代の変遷によって変化したジャンルの需要見極めが上手くいった注目タイトル。早期アクセス時に搭載されていたスタンダードなサバイバル要素のままで正式配信されていたら、今頃は多くの類似作品に埋もれて消えていた可能性も高い。
目まぐるしくゲームシステムが変化していったため、離れてしまったユーザーも少なからずいるようだが、唯一無二のゲームシステムへと変貌を遂げた本作をもう一度プレイすれば、新鮮な発見と驚きがあるはず。極寒の地を舞台に研究活動を繰り広げていく新作サバイバルSLG『Arctico』は、現在好評配信中だ。
【おすすめポイント】 ユニークなSLGを今すぐプレイ!
Arcticoスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-3470 / AMD FX-8350 | Intel Core i7-7700K / AMD Ryzen 5 1600 |
メモリー | 8 GB RAM | 16 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 / AMD Radeon HD 7870 | NVIDIA GeForce GTX 1060 / AMD Radeon RX 580 |
VRAM | 2 GB | 6 GB |
HDD空き容量 | 20 GB | 20 GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 11 |
備考 |
(C) Claudio Norori / Antonio Vargas.
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