『Eo』のタイトル画像

『Eo』は、2022/8/4からSteamで早期アクセス版が配信されているFire Game Studiosの無料PCゲームで、神と密接に繋がる種族キャラクターを選択しながら生存を進めていくロールプレイングゲームタイトル。

TRPGのゲームシステムをデジタルゲームに持ち込んだ独特の手法、プレイヤーが行動前にテキストでこれから行うことを告げてからアクションを繰り広げる一風変わったプレイ要素、美しいファンタジー世界を再現するグラフィックが魅力で、これまでにないタイプのインディーゲームを探している人におすすめ!

TRPG風のシステムを持つ新作!

現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で早期アクセス版が配信されている『Eo』は、テーブルトークRPG(TRPG)が持つゲームシステムに似た構造を持つおすすめの新作インディーゲーム。神と種族の繋がりと信仰心をゲームマスターとプレイヤーになぞらえたシステムが光るロールプレイングゲーム作品だ。

プレイ視点はサードパーソンビューを採用。ゲームで遊ぶためには「神」の役割を演じるプレイヤーと、ゲーム世界で動き回る種族キャラクターを受け持つプレイヤーが必要で、ソロプレイモードは存在しない。神ではないプレイヤーは自分の行動をテキスト文章で「自己申告」しながら操作を行っていく。

TRPG風のプレイが展開する『Eo』

▲多彩な種族と神が登場する作品で、複数のプレイヤーが神と種族キャラに分かれて遊ぶ形式。

一応ゲームにはアクション要素とサバイバル、クラフト要素があり、サイコロを振って出た結果で展開が変わる要素もあるのだが、全てが既存のゲームジャンルとは異なる独自システムで展開していくため、初見でシステムを把握することはほぼ不可能。作者だけが全てを理解しているゲームシステムが特徴だ。

神を担当するプレイヤーが最低3名必要であるという点も独特で、彼らは実際に世界で動き回るプレイヤーが何を行っていくのかを見守ることになる。お互いにゲームシステムとルールを理解していないとプレイ続行に支障を生じるリスキーな作品だが、現段階ではルールブックが存在していないので注意だ。

新人ゲームスタジオが送るロールプレイングゲーム

作品を開発しているのは、2019年に設立されたインディーゲームスタジオ「Fire Game Studios」で、別の都市に在住しているメンバー数名で構成されている。現在は約3ヶ月後に予定されている正式版の配信に向けて開発を継続中で、今後のアップデートやバグ・不具合の修正も注目されている。

プレイは完全無料で、この配信形態は正式バージョンでも変わらない見通し。ただし現時点でゲームはフレームレートが著しく低下する不具合に見舞われており、完全な修正が急がれる。毎秒数フレームしか動かない現象が報告されているので、PCに高い負荷をかけることが怖い人はプレイを見送る方が懸命だ。

早期アクセス版の『Eo』

▲意欲的なゲームシステムとグラフィックは見ものだが、現状は最適化の面で著しく失敗している。

インターフェースは英語一択となり、残念ながら日本語インターフェース及び字幕・音声には非対応。前述の通り操作キャラを操るプレイヤーが英語のテキストでセリフ入力を行う過程がある関係上、プレイを円滑にすすめるためには一般的な英語読解力と文章構築能力が要求される点には十分に注意しておこう。

PC環境への要求スペックは中程度。推奨要件で提示されているグラフィックボードは「GTX 1660」となるため、現行のローエンドPCでも十分にプレイできるはずだが、フレームレートの極端な低下はハイエンドPCでも発生しているので、十分に問題が解決されたことを確認してからプレイを始めるほうが無難だ。

神と密接に繋がる種族キャラクターを選択しながら生存を進めていくロールプレイングゲーム『Eo』は、現在Steamで無料配信中。早期アクセス版の内容としては厳しいところが多く、今後のアップデートと改善が望まれるタイトルと言える。興味が湧いた人はストアにアクセスして最新情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】 今後に期待の新作RPG!

行動を宣言する独特なシステム

プレイヤーがゲーム世界の住人に「なりきる」というロールプレイ要素を重要視している『Eo』では、種族として行動するプレイヤーが「どれだけ役になりきっているか」が重要視される。ただキャラクターを操作するのではなく、自分がこれから行うことをテキストで「宣言」していくプレイが展開するぞ。

例えば2名のプレイヤーが一緒に種族として行動する場合には、それらしい会話をお互いに繰り広げる必要がある。HPを満たすために動物を狩る、というアクションを行う際には「腹が減ったな」「何か食料を見つけないと」「あの森で動物を探してみようか」などの会話を考えてテキストとして打ち込んでみよう。

行動をセリフで打ち込む『Eo』

▲画面下部にテキストを入力すると、その文字がキャラクターの頭上にセリフとして表示される。

一般的なRPG作品やサバイバルゲームに慣れている場合、思ったことをすぐに行動に移せないという操作のジレンマと向き合うことになる。何をするにも神を演じているプレイヤーに分かるように「行動を言語化する」という仕組みは非常に風変わりで、かなりスローペースのプレイが展開していくぞ。

この独自システムが面白いと感じられるか否かでゲームの評価が分かれると思うが、一番のネックは参加しているプレイヤー全員がルールとシステムを理解できるか、という点で、これが守られないとゲームそのものが成立しない。一刻も早く作品のゲーム進行に関する細かいルールブックの提示が必要だ。

ちなみにプレイできる種族には人間、エルフ、オーク、悪魔、ダークエルフなどの種類が存在し、崇める対象となる神については23種類もある。種族と神には相性があり、組み合わせでボーナスステータスも発生するが、この組み合わせ自体も非常に難解で、包括しているチュートリアルも現時点で存在しない。

前衛的な作品か、それとも問題作か

現時点でのSteamユーザー評価は、システムの難解さに加えて、前述したフレームレートの低下問題で大いに炎上しているが、開発者は多くのユーザーが疑問視しているゲームシステムについて未だ明確な説明を行っておらず、このままだとプレイ人口の増加は期待できない。マルチプレイ専用のゲームだけに気がかりだ。

今後に期待の『Eo』

▲UIが極端に少ない点も難解さに影響している部分。遊びやすいゲームに改める必要があるだろう。

プレイしているうちに何となく操作体系やUIの仕組みを理解できるゲーム作品は多いが、本作の場合には異なる立場のプレイヤーが同じ知識と的確な操作を行いながらプレイを進めることが終始求められるタイトルなので、TRPGの世界観を実行していくためには協力者とマニュアルは欠かせない。

早期アクセス版として発表する以前に「ベータ版」として開発者たちがテストしたのか、という点も怪しく、批評しているユーザーの中には「差し戻したほうが良い」と訴える人もいる。前衛的なゲーム作品をあえて狙っているのか、それともモヤモヤ感を残す問題作なのかは、今後の開発進捗で明らかになるだろう。

神と密接に繋がる種族キャラクターを選択しながら生存を進めていくロールプレイングゲーム『Eo』は、現在早期アクセス版としてSteamで無料配信中。他作品にはない尖ったゲームシステムが際立つタイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】 ユニークなシステムを持つRPG!

Eoスペック/動作環境

動作環境 必須環境 推奨環境
対応OS Windows 10
CPU i3
メモリー 16GB
グラフィックカード GTX 1050Ti
VRAM
HDD空き容量 3GB
DirectX
回線速度 ブロードバンドインターネット接続

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