【謎解き】Steamで配信されているおすすめのPC向け謎解き&脱出ゲーム10選!
ユーザーの頭脳へ挑戦する謎解き&脱出ゲームは、世代や性別を超えて人気が高いPCゲームのジャンル。今回はSteamで配信されている人気タイトルから10作品を厳選してお届け。目の前に用意された数々の謎を解き明かし、全てのステージでクリアを目指そう。協力プレイで遊べるタイトルも取り上げているぞ。
謎解き&脱出ゲームの面白さ
パズル要素やテキスト解読などで隠された「謎」を解き明かしていく謎解きゲームには、普段使わない思考回路を刺激する面白さがある。複数の事例を見ながら適切なパターンと組み合わせを発見し、自分が思った通りの答えが出た際の喜びはひとしおで、頭を悩ませながら正解へと辿り着く過程が最高に楽しい。
脱出ゲームと呼ばれる作品の場合、謎解きによって閉じ込められた空間から脱出するプレイ要素が主体となり、近年ではホラージャンルを織り交ぜながら緊迫した状況でプレイを楽しむタイトルも増えている。謎解きと脱出がワンセットになっていることが多く、1つの正解が次に繋がる面白さがたまらない魅力だ。
▲ミステリアスな空間内で謎解きと脱出を目指すプレイは、多くのユーザーを惹き付ける。
謎解き要素を持つ2Dゲーム自体はファミコン時代から存在していたが、3Dグラフィック技術の進歩とオンライン通信環境の進化に伴って、美麗な3Dグラフィックで謎解き脱出を体験できるタイトルや、複数のプレイヤーが同時に遊べる作品も登場。高い没入感の中でCO-OPを体験できるゲーム作品が人気を集めている。
謎解きにかかる時間はプレイヤーによって異なるため、場合によってはソロで遊んだほうが楽しめることも。今回ご紹介しているタイトルには、ソロプレイ専用のゲームからCO-OP可能なものが含まれているので、自分にハマる謎解き&脱出ゲームを選んでみてほしい。それでは早速おすすめの作品を見ていこう。
Steamで配信されているおすすめのPC向け謎解き&脱出ゲーム10選
1.『The House of Da Vinci (ハウス・オブ・ダ・ヴィンチ)』
2017/11/24から正式配信されているBlue Brain GamesのPCゲームで、高精細な3Dモデリングで再現されたゲーム世界を舞台に、稀代の発明家レオナルド・ダ・ヴィンチに由来する謎解きを行っていくタイトル。プレイヤーは彼の工房を探索しながら、それぞれの作品に秘められた謎を解き明かしていくことになる。
琥珀色を基調とするグラフィックの中で見るルネサンス様式の装飾と家具は雰囲気満点で、ファーストパーソンビューが高い没入感を提供。周囲を注意深く探りながら隠されたオブジェクトを発見しつつ、インタラクトして仕掛けの数々を読み解いていくプレイ要素が大いに捗る。集中力を要求されるゲームだぞ。
▲ダ・ヴィンチをこよなく愛する開発チームが生み出した作品。続編も作られた。
プレイヤーが操作するキャラクターは、レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子という設定。突如行方不明になってしまった師匠はどこへ消えたのか?というミステリアスなストーリー設定も光る謎解きゲーム作品で、映画『ダ・ヴィンチ・コード』にも登場した筒状の「クリプテックス」に似たアイテムも出てくる。
開発チーム全員が3Dパズルゲームとルネッサンスの天才レオナルド・ダ・ヴィンチのファンであるというBlue Brain Gamesの情熱を感じられる作品で、ゲームは2300名以上の出資者を獲得して製作された経緯を持つ。インディーゲームらしい「好きなことをゲームにする」精神が漲ったおすすめの謎解きゲームだぞ。
Steamでの販売価格は2299円で、ストアでは印象的なBGMを楽しめるサウンド・トラックと、設定画を集めたアートブックも併売中。Valveの携帯ゲーム機「Steam Deck」とも互換性があるが、プレイ時に追加設定や操作を行う必要がある。標準で日本語UIと字幕が実装され、海外ゲームが苦手な人も安心だ。
2.『In Sink: A Co-Op Escape Prologue』
2023/2/26から正式配信されているClock Out GamesのPCゲームで、謎の島に難破してしまったプレイヤーが、不思議な空間で謎解きアクションに挑戦していくおすすめの作品。キャッチーなグラフィックが光るプレイ画面と、2名協力型のスタイルが特徴のCO-OPパズルアクションゲームだ。
ユニバーサルデザインで再現された数々のパズル要素が大きな特徴で、ダイヤルを回したり、感圧式の床に乗っかったりといったギミックによって謎を解き明かし、どんどん次の部屋へと進んでいくプレイスタイルを持つ。ゲーム世界で表示されるのはオリジナル言語なので、世界中のプレイヤーが気軽に遊べるぞ。
▲2名のプレイヤーがボイスチャットで交信しながら遊べるおすすめのタイトル。
テーマ別となっているエスケープルームが複数用意され、1つ1つの部屋をクリアしながらゴールへと近づいていくプレイ要素が展開。ファーストパーソンビューで直感的に謎を解き明かしていくスタイルを持つゲームで、幅広い年代のプレイヤーが遊べる。親しいフレンドユーザーを誘って一緒にプレイを楽しもう。
ゲームを開発したのは、2名のメンバーで構成されているインディーゲームデベロッパーのClock Out Games。2022年10月にドット絵アクションゲーム『Fastest Hands In The WASD』でSteamデビューを飾った新人で、これまでに本作を含む3作品をリリースしている。今後の活動にも期待のデベロッパーだ。
なお、本作は新作パズルアクションゲーム『In Sink』のプロローグ版として先行リリースされたタイトルで、文字通りゲームの序盤部分だけを遊べるようになっている。言わば「体験版」に近い立ち位置にあるゲーム作品で、それ故に完全無料で遊べる仕組み。プレイして気に入ったら、本編もチェックしていこう。
3.『Cube Escape: Paradox』
2018/9/20から正式配信されているRusty LakeのPCゲームで、記憶を失った状態の探偵デール・ヴァンダーミーアとして、数々の謎解き要素にチャレンジしていくタイトル。短編映画『Paradox - A Rusty Lake Short Film』とのゲーム内連動コンテンツがあるという「ゲームと映画のコラボ」要素が光る作品だ。
独特なセンスを感じられる手書き絵画や、ムード満点のオリジナル・サウンドトラック、そして短編映画の主演を務める俳優David Bowles氏のボイスなど、ムーディーな雰囲気で遊べる点が魅力。第一章は完全無料でプレイすることが可能で、第二章はダウンロードコンテンツ扱いとして350円で販売されている。
▲インディーゲームらしいユニークなグラフィックデザインとシステムが光る作品だ。
ゲームは標準で日本語インターフェースと字幕を実装し、幅広い人が気軽に遊べる。なお、Steam Deckでもプレイできるが、一部の設定を手動で行う必要があるため、実機を所有している人はストアページの詳細を確認しておこう。解除できるSteam実績も合計で28種類存在し、マルチエンディング方式なのでたっぷり遊べるぞ。
4.『脱出ルームシミュレーター』
2021/10/19から正式配信されているPine StudioのPCゲームで、ファーストパーソンビューを用いながらソロとオンラインマルチプレイで様々な謎解きパズルアクションに挑戦していく脱出ゲームタイトル。ポップなデザインの3Dグラフィックが大きな魅力となっており、幅広いユーザー層からの支持を獲得している。
本を開きながら書かれている文章を読み解き、室内にある謎解き要素へと連動していくシステムがあり、開いたアイテムはプレイ画面に固定できるため、推考しながら先を目指す頭脳プレイが大いに捗る。オブジェクトを移動させていく仕組みもあるので、開発者との知恵比べが加速していくはずだ。全ての謎を解き明かそう。
▲年代や性別を問わず多くの人が親しめるグラフィックとキャラクター造形が魅力。
販売価格は1700円と比較的安価。ソロプレイ以外の選択肢があるため、普段親しくしているフレンドユーザーと一緒になって謎解きへ挑戦していくのも面白いはず。登場キャラクターはカスタマイズで外見を変更できるようになっており、相手を画面内で認識しながらプレイを進められて面白い。日本語UIも実装しているぞ。
Steam Deckとの完璧な互換性を持つタイトルで、インラタクティブに様々なアイテムを動かしながら謎解き要素に挑戦していくプレイが捗る。PCの画面に釘付けになって考えるより、Deck本体を両手に持ってプレイした方が画面に集中できるという利点もあるので、所有者は用意された謎の数々にじっくりと挑戦しよう。
なお、本作には独自の脱出ルームやパズルを設計できるルームエディター機能が搭載されているので、クリア後にもお楽しみ要素が生まれる。ワークショップ経由で他プレイヤーが作成した謎解き脱出コンテンツをダウンロードできる点も魅力で、ほぼ無限大の楽しみ方を享受できるはず。値段以上の価値がある作品だぞ。
5.『We Were Here Together』
2019/10/10から正式配信されているTotal Mayhem GamesのPCゲームで、極寒の世界を舞台に協力プレイ要素で謎解き脱出に挑んでいく人気タイトル。遭難した南極探検隊の一員として、パートナーと一緒に知恵を絞りながら数々の難関を乗り越えていくプレイが展開する本作は、CO-OP型謎解き&脱出ゲームの傑作だ。
ゲームの舞台となるキャッスルロックには、「道化師」として知られる邪悪な存在によって残された不気味な仕掛けの数々が設置されており、暗い・寒いというシチュエーションが醸し出すダークな雰囲気を体感しながらプレイできるため、没入感も最高に高まる。ミステリアスな世界観が最高に面白い脱出ゲームだぞ。
▲アニメ寄りのグラフィックが冴え渡る謎解き&脱出ゲーム。CO-OP専用の作品だ。
本作は2017年に誕生した『We Were Here』シリーズの第3弾で、Steamストアでは本作を含む4タイトルが配信中。最新作の『We Were Here Forever』では裏切り要素も味わえるようになっているので、本作をプレイして世界観が気に入った人は、シリーズの他作品もチェックしていくと良いだろう。
なお、本作は協力プレイ専用のゲームタイトルで、ソロプレイは不可。快適なプレイを行うためには、同時接続しているユーザーがPCの要求スペックを満たしている必要があり、さらにマイクでお互いの声を聴ける環境も整えておくことも求められる。マイク付きのヘッドセットを所有していれば万全だ。
販売価格は1500円。ストアでは無料でゲームの「さわり」をプレイできるデモ版も同時配信中だ。標準で日本語インターフェースと字幕がサポートされ、部分的ながらコントローラーでの操作にも対応。残念ながらSteam Deckとは互換性がないが、PCの大画面でプレイするに値する作品なので、大いに楽しもう。
6.『Syberia: The World Before』
2022/3/19から正式配信されているMicroidsのPCゲームで、ストーリー主導型のプレイを体験できる謎解きアドベンチャーゲーム作品。ケイト・ウォーカーとダナ・ローズの2名が主人公となり、異なる時間軸で並行しながら壮大なストーリー要素を進めていく。繊細かつリアルな3Dグラフィックが特徴だ。
本作は2002年に誕生した『Syberia』シリーズの最新作で、2017年に発表された前作から約5年ぶりに登場したタイトルとなる。シリーズ中最も高精細なグラフィックで描き出されるゲーム世界が魅力で、ポイント・アンド・クリック方式のゲームスタイルで絶大な支持を獲得した作風を継承しつつ、新次元に突入しているぞ。
▲美しさが際立つグラフィックを堪能しながら謎解き要素に挑戦していくタイトル。
ブダペスト映画交響楽団が奏でるBGMも秀逸で、深いテーマを感じながらプレイを進めつつ、場面が移動する毎に異なる感情を沸き起こしてくれる。高い美意識が支配するシステムと世界観は何物にも変え難く、初代作からプレイを続けてきたシリーズファンの人にも断然おすすめ。美しき謎解きの世界を探訪しよう。
販売価格は2499円。なお、ストアでは無料で遊べる「デモ版」も同時配信中となっているので、まずはお試しでゲーム世界を体感してから購入を検討するのもアリ。ゲームは標準で日本語インターフェースと字幕をサポートしており、一部の手動設定などが要求されるものの、Steam Deckでもプレイすることが可能だ。
Steamストアでは、『Syberia』シリーズ作品をバンドルした形態の製品も同時販売中で、セール時を狙って購入すればかなり金額を節約して作品をコンプリートできる。ただし『Syberia 3』のみ日本語環境非搭載となっているため、語学力に自身がない人にはあまりおすすめできない。個別購入を検討しよう。
7.『The Past Within』
2022/11/2から正式配信されているRusty LakeのPCゲームで、過去と未来を2名のプレイヤーが探索しながら協力プレイ要素で謎解きアクションを行っていくタイトル。CO-OP要素満点のプレイ体験を得られる「協力型のゲーム」が好きな人には断然おすすめのパズルアクションゲーム作品だぞ。
本作にはソロプレイモードが存在せず、あくまで協力プレイ専用のタイトルとなり、プレイを進めるためには両方のプレイヤーが作品を所有している必要がある。テキストまたは音声を用いてパズル要素を解いていく必要があるため、相手プレイヤーには「共通言語」を持つ人物を選ぶことがおすすめだ。
▲2名の協力プレイによってゲームを進めていくパズルアクションゲームタイトル。
2名がスタートする地点は同じ場所だが、「時間軸」だけが異なっている。プレイ開始時にはそれぞれ「過去」と「未来」を選択する場面があるので、お互いに話し合ってプレイを始めよう。2つの「章」に分かれている本作の平均プレイ時間は2時間ほどなので、お互いにしっかりプレイ時間を確保することも大切だ。
「過去」と「未来」の役割を交換すれば異なるプレイ体験を得られる上、作品にはパズルの答えが変化していくシステムがあるため、リプレイ性は抜群。一度クリアすれば終わりではなく、何回も一緒にCO-OP要素で盛り上がれるようなシステム設計が大きな魅力となっており、繰り返しにも強い。長く遊べるぞ。
販売価格は700円で、Windows OSとMac OSに両対応。本作にはスマホアプリバージョンも存在し、iOSユーザーとAndroid OSユーザー、そしてPCユーザーが異なる組み合わせで遊べるクロスプラットフォームプレイにも対応しているので、利便性抜群の協力プレイを楽しめる。参入の敷居が低いタイトルだ。
スマホ版とPC版共に日本語インターフェースをサポート。さらにValveが販売している携帯ゲーム機「Steam Deck」とも互換性があるため、幅広いプレイスタイルにも対応している。どちらかのプレイヤーが手こずってしまうとプレイ時間も長引くが、お互いに上手くやり取りしていけば必ず一緒に解決を目指せるはずだ。
8.『The Room 4: Old Sins』
2021/2/11から正式配信されているFireproof GamesのPCゲームで、妻とともに失踪した人物の屋敷内部を探索しながら謎解きアクションに挑戦していくタイトル。高精細なグラフィックを持つ人気の謎解き&脱出ゲーム『The Room』シリーズの第4弾人して誕生した作品で、ユーザー評価も非常に高い。
本作はスマホアプリ向けのゲームタイトルとして2018年に発表された作品だが、PC版の配信に際してグラフィックを改良しており、オブジェクトと大気環境などが再構築され、ライティングも調整されている。PCモニターの大画面で映える描画へと進化しているため、スマホアプリ版をプレイ済みの人にもおすすめだ。
▲930円で販売中の謎解き&脱出ゲーム。1000円でお釣りがくる魅力的なタイトルだ。
ゲームを開発したのは、2012年にデビューを果たしたインディーゲームデベロッパーのFireproof Games。自主制作したシリーズ第1弾が高評価を獲得し、スタジオは作品をシリーズ化していくことを決定。世界中に多くのファンを持つデベロッパーで、今後のシリーズ最新作発表にも期待が高まっている。
残念ながら日本語インターフェースは非実装となっており、プレイを円滑に進めるためには一般的な外国語の読解力が要求される点には注意。Steam Deckでもプレイすることができるが、特定の場面で手動操作が必要になる。ゲームはソロプレイ専用となり、オンラインでの協力プレイには対応していない。
9.『Agent A: A puzzle in disguise』
2019/8/30から正式配信されているYal & CoのPCゲームで、60年代スパイ映画風のシチュエーションで数々のパズル解読要素へ挑んでいくタイトル。敵スパイ「ルビー・ラ・ルージュ」のアジトに侵入し、捕らえるか始末することが目標となる本作では、エージェント気分になってプレイを進める要素を体験できるぞ。
ゲームに用意された環境は35種類で、100種類に及ぶインベントリーベースのパズルに挑戦できる。パズルスクリーンの数も50種類存在し、時間をかけて遊ぶことがどんどん面白くなっていく作品だ。シンプルさをスタイリッシュさを併せ持つゲームグラフィックも魅力で、幅広い年代の人におすすめだ。
▲スパイの世界観とパズル解読要素が融合したおすすめの謎解き&脱出ゲーム。
販売価格は2050円。標準で日本語インターフェースと字幕に対応し、汎用コントローラーでの操作もフルサポート。ストアでは無料のデモ版も同時配信中なので、まずはこちらでお試しプレイをしてから製品購入を検討するのもアリ。ソロプレイ専用のタイトルで、オンラインマルチプレイには非対応だ。
10.『The House of Da Vinci 2』
2020/5/29から正式配信されているBlue Brain GamesのPCゲームで、『The House of Da Vinci (ハウス・オブ・ダ・ヴィンチ)』の続編となる謎解き&脱出ゲーム。ルネサンスの天才レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子ジャコモとなって、3Dパズルや機械仕掛けの難問を解き明かしながらプレイを進めていく作品だ。
タイムトラベルを可能にするアイテム「時の展望鏡」を用いることで現在のプレイにも影響が出るという面白システムを実装。前作から着実にパワーアップしているシステムと世界観が特徴で、プレイ全般に渡って音声ナレーションを聴きながら遊べるため、最高の没入感でプレイを楽しめる。
▲前作から操作体系が進化し、直感的にパズル要素へ取り組めるようになった。
販売価格は2299円。ゲーム内で聴くことができるBGMはオリジナル・サウンドトラックとして500円で併売中。標準で日本語インターフェースと字幕をサポートしており、一部に設定が必要なものの、Steam Deckでの操作にも対応。完全ソロプレイ専用の作品だが、その面白さは格別で、楽しい時間を過ごせるぞ。